【読書メモ・感想】『忠臣蔵元禄十五年の反逆』 (井沢 元彦) 1996/12/6
歴史ミステリというと、まず思い浮かべる作家は井沢元彦です。梅原猛の『水底の歌』に材をとった秀逸なデビュー作『猿丸幻視行』以来コンスタントに発表され続ける作品群はとてもすばらしいものです。ノンフィクションでも『逆説の日本史』シリーズをはじめとして、鋭い考察がなされています。さて、この作品は題名の通り忠臣蔵の真実を解き明かしていく趣向になっています。なぜ赤穂浪士は反逆しなければならなかったのか?吉良上野介はほんとうに悪人だったのか?松の廊下を写実的に描写したならば?そして、浄瑠璃『仮名手本忠臣蔵』に秘められた作者の真実の意図<将軍討罰>とは?義士討ち入りの日も近いことですし、このような物語も一興かと。(1996.12.06)


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