『QED-百人一首の呪』 (高田祟史) 感想
奇しくも百人一首にまつわるミステリがふたつ同時期に出版されたことになるのだろう。『百枚の定家』は正統派の歴史ミステリだったが、これは百人一首をモチーフにしたパズルのような物語である。なるほど、百人一首をこのように読むこともできるのかと感心する一方、ここまでやっておいて殺人事件など起こすことはないのにとも思った。木に竹を継いだような感じがするので、そこのみ不満。ただし、作中で語られる百人一首の読み方なるものには感心してしまいました。歴史ミステリの醍醐味のひとつに教科書的ではない生々しさというのがあると思うのですが、その点では充分に満足できる作品だと思いました。(1998/12/26)


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