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『ウルトラマンマックス』第15話 第三番惑星の奇跡

『ウルトラマンマックス』第15話 第三番惑星の奇跡
なんだかわからない饅頭のような物体をいきなり焼却しようとするダッシュ。ヨシナガ博士さえも登場せず、もうほんとにういきなりです。そして、その報いは如実な結果となってあらわれるわけですね。
視力を失った少女アッコが演奏会に参加しようとしていた公会堂を守ろうと奮闘するミズキ隊員、しかしその努力は空しく、またマックスすらも完全生命体イフに為す術がありません。ふたりの行動は、なんだか公共の福祉という観点からするとどうだろう、とふと思ったのですが、後半の展開を見てそんなことはどうでもよくなりました。このミズキの必死さが、見事に後半に対応しているのですから。
夜になり、イフはマックスから吸収したマクシウムカノンの能力で街を焼き払っていきます。誤解を恐れずに言えば、もはやアッコを除いては避難も完了したのか人っ子ひとりいないこの街の炎上シーンが、とても美しいです。崩れ落ちた黒い街を見えない目で裸足のまま歩いていく少女。そして、少女が吹くショパンの「別れの曲」のピッコロの音色に感応して、イフが形態を変化させていく様子は、まさに絶品です。攻撃を受ければ、その攻撃をすべて自分の能力としてしまう完全生命体イフは、少女の真摯な演奏に自らを黄金色に輝く楽器と化していく。その顔は、少女の心をうつしているのか、まるで天使のような変化を遂げています。そして、少女とミズキを乗せた車をてのひらにしたマックスに導かれ地球を去っていく。
いままで、かなりマックスには辛い感想を書いてきたけれど、これはいい。泣けました。すばらしい作品です。マックスの戦闘シーン的には不満が残るのかもしれませんが、秀逸なストーリーは今までのものよりも頭ひとつ抜けています。ある意味、力の正義の否定ですが、DASH隊長をして、「いつかDASHがなくなる日がくれば」と言わしめる、本当の平和ってなんなのさということを感じさせてくれた物語でした。

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