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『仮面ライダー響鬼』三十五之巻・惑わす天使

仮面ライダー響鬼三十五之巻・惑わす天使
それぞれの恋模様で、それぞれに不調な轟鬼、威吹鬼、そして明日夢。ヒビキが無神経かというと、やっぱり無神経なんだろうなあ。しかしながら、「恋の地獄にいる」と日菜佳に言えだなんて無線でトドロキに指示を出すザンキよりも、まあ信じるには値すると思います。しかし、物陰から告白の台詞を指示するだなんて、まるで『シラノ・ド・ベルジュラック』みたいだなあ。いや、ザンキは「それこそ鬼のように」数々の女性を愛してきたのだから、シラノではないけれどね。
けっきょくのところ、ヒビキのアドバイスがいちばん的を射ているわけだ。トドロキはトドロキのできることをトドロキらしくやればよいのよ。それが、うどんを打つという、わかったようなわからんようなホーム・バースデー・パーティであっても、前回のような気取ったものよりはずっとよい。
しかし、日菜佳さんよ。「ヒカリモノ」というのはお寿司を食べたいということだったのかね。それはまた、それこそトドロキにしか通じんような謎かけだわさ。祭りのシーズンだからして、彼女のイメージしてるのは鯖寿司かなにかなんだろうか?それとも秋刀魚とかな。前話で日菜佳が「ヒカリモノ」を望んだというので、彼女もふつうの女の子だったのかとちょっと幻滅したのだが、そういうオチなのだね。まことに奥深く玄妙なるは男女の道というか、つまるところ、このふたり、いいカップルだということだなあ。トドロキくん、ものは鰹で当たらずとも遠からずだったのだよ。あとは雰囲気、それも君らしい雰囲気が大事ということだ。

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