【読書】2005年の読書遍歴

2005/12/21

『強殖装甲ガイバー 23 受け継がれる魂』(高屋良樹)

4047137693強殖装甲ガイバー(23)
高屋 良樹
角川書店 2005-12-22

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【感想】
第23巻です。読み始めた時はまだ高校生だったんだな、と最新刊を手にするたびに思ってしまいます。今回、表紙の中央、ギガンティックの上に配された人々は、あの魅奈神山遺跡基地の研究者の面々なのですね。そして、アプトムの復活。感慨深いです。

2005/12/20

『虹の家のアリス』(加納朋子)

4167673029虹の家のアリス
加納 朋子
文藝春秋 2005-12

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【感想】
『螺旋階段のアリス』に次ぐシリーズ第2弾。前作で安梨沙の正体が判ってしまっているので、このあとどのように続けるのかと思って読みました。連作短編のひとつひとつは、前作の感想でも書いていますが安心して楽しむことができます。また、今回興味深く思ったのは、第4話の「幻の家のアリス」です。ルイス・キャロルのこの症状を知らなかったので、読了後に早速ネットで調べました。ほんとうにある症状なのですね。
安梨沙をめぐる物語として読んだ場合、まだこれで何かに決着がついたわけではないでしょうから、続きが読めるのであろうことを期待したいです。

2005/12/14

『グイン・サーガ105風の騎士』(栗本薫)

4150308268風の騎士―グイン・サーガ〈105〉
栗本 薫
早川書房 2005-12

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【感想】
まあ、そうだろうな、と思ってはおったのですが、やはり<風の騎士>はあの方でありました。しかし、不幸なというか何というか、この方も恵まれぬ運命に翻弄されておりますな。モンゴールの再興など、この期に及んではもはや望むべくもないことだと思います。
それよりも、驚いたのは、今回マリウスとローラの危地を救った騎士の正体のほうです。まことグインはヤーンの申し子といったところですか。しかし、これではパロへの道はますます遠い気がします。来年のうちには『七人の魔導師』まで辿りつくのでしょうか?

2005/12/13

『陰陽師 瀧夜叉姫』(夢枕 獏)

4163242708陰陽師 瀧夜叉姫 (上)
夢枕 獏
文藝春秋 2005-09-28

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4163242805陰陽師 瀧夜叉姫 (下)
夢枕 獏
文藝春秋 2005-09-28

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【感想】
シリーズ中もっとも長いだけあって、物語は濃厚。しかし、なんというのだろう、やはり『陰陽師』は晴明と博雅のかけあいがあって、そして物語がとんとんと進んでいく、あの短編のテンポが似合っているような気もするのだ。とりわけ、今回の敵は強大であったので、晴明と加茂保憲のタッグのようになってしまい、それに道満が絡むもほぼ味方というような調子なので、陰陽師たちの活躍にばかり目が行ってしまい、博雅の印象が薄まってしまったような感じがするのである。読了後の第一の感想はといえば、博雅をもっと活躍させてくれよ、であった。いつもなら博雅に割り振られるような役目さえ藤太にとられてしまったような感じなのですよ。
しかし、保憲の式神である猫又の名前は、やはり沙門というのであったか。乱蔵とともにいるシャモンと何らかの繋がりがあれば、などと考えると、うれしい気持ちになりますね。

2005/12/12

『沙高樓綺譚』(浅田 次郎)

4198923299沙高樓綺譚
浅田 次郎
徳間書店 2005-11

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【感想】
「お話しになられる方は、誇張や飾りを申されますな。お聞きになった方は、夢にも他言なさいますな」
各界の名士たちが集まる<沙高樓>では、参加者の経験した奇妙な体験が物語られ……。こういう枠物語が、じつは大好きです。怪談の多くは、こうして伝聞するという形で知ってこそ、その真価を発揮するのではないでしょうか?とりわけ、第2話の「糸電話」が何ともいえず怖いです。「いずれまたどこかで、めぐりあうと思いましたから」という語り手の意識しないような一言に、思わずぞっとしました。怪談ではないのでしょうが、恐怖感は怪談話を軽く陵駕していますね。あと第4話の「百年の庭」。これも執念というか怨念というか、そういうものを肌に感じる物語だと思いました。

2005/12/08

『博士の愛した数式』(小川 洋子)

4101215235博士の愛した数式
小川 洋子
新潮社 2005-11-26

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【感想】
何と透明で哀しい話なのだろうと思う。物語はあくまでもやさしくやさしく流れていくのに、なぜにこのように物悲しさが残るのか?
博士の記憶が80分しか持続しないという設定は、ある幅の中で揺れているような気がする。記憶は残っていないはずなのに、たしかに博士との間に積もっていく何か。その何かに名前をつけて言葉に出してしまうことに、なぜだかとてもためらいを感じる。それは、きっと自分が博士のようには純粋に生きていないからではないかと思ってしまうのである。ハードカバーで話題になった時に読んでおけばよかったと、いまさらのように後悔しています。めったにこのページで誰かに本を薦めたりはしないのだけれど、これは未読の方がいらっしゃったらぜひに、と言わせていただきます。

2005/12/06

『蒼穹の昴』(浅田次郎) 感想

4062748916蒼穹の昴(1)
浅田 次郎
講談社 2004-10-15

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4062748924蒼穹の昴(2)
浅田 次郎
講談社 2004-10-15

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4062748932蒼穹の昴(3)
浅田 次郎
講談社 2004-10-15

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4062748940蒼穹の昴(4)
浅田 次郎
講談社 2004-10-15

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【感想】
文庫4分冊という長さを感じさせぬ面白さでした。様々な立場の人間が様々な運命に翻弄されつつも懸命に動乱の時代を生き抜く。まさに長編の醍醐味と言えましょう。舞台は衰退に向かう清の時代。今までに読んだ同時代を舞台にしたいくつかの物語からすると、西太后のイメージがかなり違うな、と感じました。実際はどうだったのだろう?と歴史的事実を思い浮かべていくと面白いです。本当は歴史の本を横に置いて検証しつつ読んでもよいのでしょうが、物語の先が気になってそれどころではありませんでした。
やがて宦官となり西太后の側に侍ることになる貧しき少年春児ももちろんよいのですが、科挙に登第しながらも歴史の荒波に飲み込まれていく、もう一方の主人公文秀のほうが、ぼくは気に入りです。とりわけ、その科挙そのものを扱った第一章は読んでいて燃えますね。ぼく自身が試験をテーマにした物語が好きだというのもあるのですが、この凄まじさは感動を覚えるばかりです。

【追記】
小太郎さんは9年前に読まれたのだなあ。それほど昔のこととも思えないのだけれど、もはや一昔も前ですね。

2005/11/18

『サニー・ランドル・シリーズ メランコリー・ベイビー』 (ロバート・B・パーカー) 感想

4150756872メランコリー・ベイビー
ロバート・B. パーカー Robert B. Parker 奥村 章子
早川書房 2005-11

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【感想】
『束縛』に続く、シリーズ第4弾。冒頭の1行で、本を取り落としそうになるほど驚く。いったい、なんだってこういう展開になるんだ?思い悩んだサニーが精神科医のコープランドを訪れてみると、彼は引退することになったという。そして、自分に代わる医者として彼女に紹介したのは、なんとスーザン・シルヴァマンであった。「本当の親を探してほしい」という大学生サラからの依頼の展開よりも、その間に挿入されるサニーをクライアントに迎えてのスーザンの分析シーンのほうを読むのに力が入ってしまうのは、仕方ないことではないだろうか?各シリーズでの登場人物の交流がだんだんと複雑になってきておりますね。そのうち、ひとつの物語に全員登場することになるのかも。その場合は誰の1人称にするのだろう?それともスペンサーも含めて3人称になるのか。
さて、この物語のいちばん重要な部分はどこかといえば、それは364ページだと思います。

「じゃあ、彼女は知らないのね」
「ああ」
優越感が込み上げてきた。

ここで、優越感を感じることは正しいだろうか?何かを知らせないでおくこともまた愛情のひとつ。知っていて、かつ、どのような愛情を得るかを選択することは、じっさいのところ難しいことではないだろうか?リッチーが何を考えているのか、ぼくにはよくわからない。

2005/11/06

『湖水に消える』 (ロバート・B. パーカー) 感想

4150756864湖水に消える
ロバート・B. パーカー Robert B. Paker 菊池 光
早川書房 2005-10

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【感想】
『忍び寄る牙』に続くジェッシイ・ストーン・シリーズ第3弾。前巻はハードカヴァーで読んだので、じつに6年ぶりに続編を読んだことになる。アルコールという弱点がある分、スペンサーよりも感情移入しやすいというところはある。スペンサーの生き方には憧れを感じるけれど、誰でもがあんなふうにできるわけではないよな、とちょっと醒めた気分になるのもまた事実。しかし、ジェッシイの場合は未だ警察という組織にしばられ-それも署長という管理者の立場で-、アルコール中毒が完治したわけでもない。事件そのものよりも登場人物たちの関係性が重要な部分を占めるのがパーカー作品の特徴であるが、スペンサーは立派すぎ、サニー・ランドルは女性である。つまり、等身大の自分に鑑みた時、いちばん参考になるのはジェッシイではないだろうか、と思ってみたりするのだ。
この物語の結末部でジェッシイが「ジェンと一緒になれるのであれば おれは一緒になる」と言うが、これはスペンサーが『告白』の結末部でスペンサーが明かす胸の内と同じである。さて、だから、このあとふたりの性格の差がどのように影響するのかがぼくは知りたいのである。

さて、文庫の帯によると、ジェッシイ・ストーンが映像化されるとのこと。なぜだか、第4巻の『影に潜む』であるようだ。映像化名は『ストーンコールド』。『影に潜む』の原題ですね。

B000ATJZ16ストーン・コールド 影に潜む
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 2005-10-26

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2005/11/03

読書レベル

小学校4年生の上の息子が、最近は本も漫画もけっこう読むようになっている。というわけで、実家に置いたままになっていた手塚治虫の『火の鳥』、『ブッダ』、『三つ目がとおる』を、今日実家に顔を出したついでに持って帰ってきた。問題は、置いておく場所がないということだなあ。

426701308Xブッダ (第8巻)
手塚 治虫
潮出版社 1993-01

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4041851017火の鳥 (1)
手塚 治虫
角川書店 1992-12

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4062604868三つ目がとおる (1)
手塚 治虫
コミックス 1998-12

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