『アルスラーン戦記12 暗黒神殿』 (田中 芳樹) 感想
![]() | 暗黒神殿 アルスラーン戦記12 田中 芳樹 丹野 忍 光文社 2006-12-07 by G-Tools |
【感想】
王の王たるの資質とは何か、ということがこの巻には繰り返し出てくる。まずは7月30日の報告会のシーン。「母上の涙より民衆の血を重んじる」というところ。それから、ナルサスとの対話。「私は民衆の道具だと思っている」。最後に「私は宿命という言葉が、あまり好きじゃないみたいだ」というところ。
これらは、アルスラーンの気質を明瞭に物語っているし、得がたい良さだとも思うのだが、あまりにも真っ直ぐにすぎると思ってしまうぼくは、ひねくれているのだろうか?無私にして公平、そして他人をあてにしない。全然違うタイプなのに、なぜかヤン・ウェンリーを思い浮かべてしまうのだよ。善人は長生きしないというが、こういう王様には末永く善政をしいてもらいたいもんですね。
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