『おそらくは夢を』 (ロバート・B・パーカー) 感想
![]() | おそらくは夢を ロバート B.パーカー 石田 善彦 早川書房 2007-01 by G-Tools |
チャンドラーの『大いなる眠り』の続編として書かれたパーカー版のマーロウもの第2弾。1992年に『夢を見るかもしれない』という題名で和訳されたものを改題。以前に読んだ『プードル・スプリングス物語』よりも、こちらのほうがよりチャンドラーの雰囲気を伝えているとは思うのだけれど、パーカーの作品として読んだ場合は『プードル・スプリングス物語』のほうが面白かったと思う。なぜだろうと考えてみたのだけれど、きっと『おそらくは夢を』のマーロウは、生き方が徹底してハードボイルドで、悩むところがあまり感じられないからではなかろうかと思う。妙な言い方かもしれないが、このパーカー版のマーロウもの2作品を読み比べてみると、スペンサーがスペンサーであるのはスーザンが存在するからに他ならないということが、より鮮明になるような気がする。
![]() | 大いなる眠り レイモンド・チャンドラー 双葉 十三郎 東京創元社 1959-08 by G-Tools |
![]() | プードル・スプリングス物語 レイモンド チャンドラー ロバート・B. パーカー Raymond Chandler 早川書房 1997-01 by G-Tools |
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