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2007年3月の5件の投稿

2007/03/02

『未来のうてな』 (日渡 早紀) 感想

「ぼく地球(たま)」とは打って変わって陽気なトーンの「うてな」なので先が楽しみ、というか週末には出ているコミックス(5巻まで)読み切るでしょうね。(1997.1.7)
つい先頃は「未来のうてな」を読んでいて日渡早紀がFFファンだということを知ったしね。うんFFはいい。 (1997.1.17)
うーむ。さっぱり作品にふれてないですね。でも実際に5巻まで日をおかずに購入しています。日渡早紀のコミックス好きだったんですよね。(2007.3.2)


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『淋しい狩人』 (宮部 みゆき) 感想

そうそう、ぼくが好きなのはこういう小説なんですよ。いいなあ。やっぱりハードカバーで未読のを全部買おうかなあ。このような迷いを僕の心に引き起こしてくれる少数の作家のおひとりです。下町にある古書店という設定、主人公が老人と少年という点、そして連作短編だというのが何よりうれしい。やたらに長い小説が増えてさ、こうピリッとした短編が読みたいと思われたことありませんか。そんなあなたにお薦めです。とくに最後から二番目の「歪んだ鏡」が絶品。小道具に山本周五郎の『赤髭診療譚』が使ってあったりして。そういえば『火車』は周五郎賞をとったんだっけ、とか考えてにやにやしたり。『樅の木は残った』は未読だったなとか、『正雪記』といえば平井和正は『幻魔大戦』の続きは書かないのかなとか、乱読者の妄想はとどまるところを知らないのでありました。

『ジョーカー旧約探偵神話』 (清涼院流水) 感想

面白いんだけれど、小説というよりはよくできたクロスワードパズルをやらされたような気分なのです。新本格の推理小説を読むと時々そんな気分になっていたんだけれど、『ジョーカー』はそれがいささかぼくには重かったです。チャンドラーやパーカーを愛読していることでも判っていただけると思うのだけれど、やはり推理が面白いのと物語が面白いのでは、後者が大事だと思うわけなのだ。名探偵も密室も大好きなんだけれど、それをメインにしてあると何だかなあと思ってしまう。法月綸太郎の『頼子のために』とか島田荘司の『暗闇坂の人喰いの木』とかは好きなんだけどなあ。だから新本格だからどうこうじゃないのだ。そうだ、動機ですよ、動機。これが納得いかないんだなあ。もっとも、この小説についてそういうことを言うぼくの方がいかんのだろうが。(1997.1.28)

『プードル・スプリングス物語』 (レイモンド・チャンドラー&ロバート.B.パーカー) 感想

チャンドラーの未完の遺作『プードル・スプリングス物語』をスペンサー・シリーズのロバート・P・パーカーが完成させた作品。もちろん主人公はハードボイルドの代名詞フィリップ・マーロウです。物語はマーロウが『長いお別れ』の事件で出会った大富豪の娘リンダと結婚し、高級住宅街プードル・スプリングスに居をかまえるところから始まります。ハードボイルドと高級住宅街、何という違和感でしょう。『富豪刑事』以外に探偵役が金持ちになってはいけません。もちろんマーロウは誇りを守るために金持ちであることを拒否し新たに事務所をかまえるのですが。マーロウは言います「何でおれに譲歩してもらいたいかによる。住む場所、招待する人間、新婚旅行の行き先、なら譲歩できる。しかし、きみは、おれという人間を変えることを求めている。人間としての信条を。それは譲れない。これがおれという人間なのだ」 ハードボイルド小説というのは生き方そのものについての物語です。その生き方をリンダはついに理解できないのですが、ふたりの出した結論は?事件そのものよりも、それによって引き起こされるマーロウとリンダの間の不協和音のほうが面白く読めました。ロバート・P・パーカーの『キャッツキルの鷲』でスペンサーとスーザンが出す結論と読み比べてみると面白いでしょう。(1997.1.25)

『詩的私的ジャック(Jack The Poetical Private)』 (森 博嗣) 感想

謎を解くためのアプローチ、あるいは犯人のトリック手法は文系人間のぼくには逆立ちしても思い付かないようなものです。ページのいたるところにちりばめられた専門用語はあまりにも効果的な煙幕として機能しているように思えます(いや、理系の方にはそうじゃないのかもしれないけれど)。それにしても、このセンス。「ノックすると、缶ジュースの自販機のようにワンテンポ遅れた返事がかすかに聞こえた」とか「団体の名称を省略すると、だいたい「天然痘」か「万馬券」か「空気弁」のどれかと似た発音になるものだ」とかいう表現はどのような思考の中から出てくるものなのだろう。もちろん、犀川助教授と西之園萌絵の軽妙な会話はいつものように冴え渡っていますし。それにしても、カバーに書いてある「密室」というものについての犀川の意見はすごいです。(1997.1.10)

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