『必殺仕事人 2007』 感想
単発ながら15年ぶりの復活とあいなった必殺仕事人2007。期待半ば不安半ばで見たのですが、なかなかに楽しめました。シリーズ化を前提にした序盤スペシャル風の味付けですね。まあ、これでシリーズにできるほど甘くはないのでしょうけれど。単なる2時間スペシャルと考えるには、話の内容が素直にすぎるし、主水とお菊の過去とか涼次と玉櫛の事情とか解決していない伏線を残しすぎです。第2弾があるのなら、そのあたりのエピソードぜひ拝見したいところ。以下、キャスト事に。
・主水:必殺シリーズの顔である主水ですが、これで世代交代なのかもと思うとさびしい。いっそ元締になるのもありかと思いはするのだけれど、どうだろう?
・小五郎:なぜに仕事人になったのかとか、出世に興味ないのはどうしてか、とか謎な方です。まあ、そう言ってしまえば主水だってそうなんだが。主水の後任としては格好よすぎる気もします。主水の良さは平時と裏の落差にあるわけだけれど、小五郎の場合、どう見せていこうとしてるんだろう?
・涼次:続編があるなら、縦軸になるのはこの涼次と玉櫛の関わりなんだろうなあ、と思う。過去のある人物というのは必殺シリーズの常套ですよね。ただ、事情が事情だけに、そこを強調しすぎると影の軍団になってしまうか。あと、技がどうも地味すぎるような気がする。箸を持たせたのは喰いタンへのオマージュか(笑)
・源太:いきなり子持ちになってしまったところとか、正義感なところとか、仲間への加入事情とか、かつての秀を彷彿とさせる(笑)。作太郎役の子、うまかったですよね。
・お菊:主水との過去のいきさつが気になるところ。どうせなら、「おけい」を出して欲しかったけれど、あくまでもパラレルワールドなのだよね。
謎といえば、涼次のぶり大根を食べてしまったのは誰?素直に考えればその前に道ですれ違ったお菊なんだけど、涼次の台詞は「あの野郎」ですよね。素朴な料理に飢えているようだったし、あれはやっぱり喰いタンの仕業なんだろうか(笑)。違うのだろうけど、そう考えると面白い。小五郎は素朴な料理に飢えているようだったし。
欲を言えば、力技を見せてくれるキャラが欲しいところ。ジャニーズでかためておいて骨盤外しとかやらせるわけにもいかないのか……。昔のシリーズを見てみたくなったけれど、DVD化はあんまりされてないのだな。ちなみに好きなシリーズは『暗闇仕留人』、『新必殺仕事人』、あと劇場版ならやっぱり第1作。
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