『ラブ★コン 1 ~ 8』 (中原 アヤ) 感想

帰宅時間が0時すぎ頃と遅いぼくは、深夜アニメを観るのが趣味だったりします。録画していてもけっきょく時間がなくてそのままにしたりしてしまうので、リアルタイムで2時3時にアニメを観るわけですよ。まあ、平日にずっとそんなことをしているわけにもいきませんが、土曜の夜はこころおきなく鑑賞することができます。
4月から関西では土曜深夜に放送している『ラブ★コン』というアニメも、そういう感じで偶然に観たのですが、これがとっても面白い。昔から少女漫画はけっこう好きなのですが、それにしても40歳もすぎたというのにSFでもホラーでもないマーガレット・コミックスを買ってしまうとは。いや、でもどうしても読みたかったのですよ(笑)。原作は何年も前から連載されているし、映画にもなているようだし、女の子たちに言わせれば何を今さらという感じかもしれませんね。
「ラブ★コン」は"Lovely Complex"のこと。172cmと背の高い女の子・小泉と156.2cmと背の低い男の子・大谷の関西系ノリ・ツッコミに満ちたラブコメディです。コメディが面白いのはもちろんですが、自分が考えていることを自分ではない誰かに正確に伝えることの難しさについて、けっこう考えてしまったですよ。
とりあえず8巻まで買いましたが、小遣いが入り次第に続きを読みたいです。

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『機動戦士ガンダム THE ORIGIN 15 オデッサ編・前』 (安彦 良和) 感想

「ぼくは…あなたの全部が好きというわけじゃありません。でも今日までいっしょにやってきた仲間じゃないですか」というのはカイがホワイトベースを離れる時のアムロの台詞です。相手がカイじゃなかったら、殴られるような気もします(笑)。でも、アムロがこのあたりで人を気遣うのってめずらしいような気がして、印象に残るシーンです。今巻はほぼオリジナル通りの展開でしょうか。欲を言えば、ミハルがああいう仕事をするようになった事情とかも知りたかったな、と思います。

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『仮面ライダーSPIRITS 12』 (村枝 賢一) 感想

ゼクロスのきりもみシュートも良かったですが、今回はやはりV3です。「こいつが俺の…力と…技と…命のベルトだ!!」V3、かっこよすぎです。ダブルタイフーンが破壊していく状況での23話冒頭。「仮面ライダーV3ア!!」の迫力もすごい。V3の絶叫が音声となって頭の中に響いてくる感じですよね。SPIRITSもすでに12巻ですが、まったくテンションが落ちないのがすごいです。このあと風見はどうなってしまうのか?ますます目が離せませんね。

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『鋼の錬金術師 16』 (荒川 弘) 感想

4月に出た時にすぐに買ったのだけれど、その時財布には500円玉が1個あるだけという、社会人としてはなんとも寒々しい状況だった。小遣いは本を優先に使いたいのだけれど、先般のような仕事の状況だとなかなかそうもいかない。どうしても食べ物を買うのが優先になってしまうなあ。

それはともかく。話が番外編的なイシュバール前後の事情から現在時制に戻ってきたのはよいのだけれど、今度はそれとは違う意味で横道に入り込んだような気がしますね。まあ舞台が北に移って序盤ですから、横道と判断するのも早計なのかな?ここからどういうふうに展開していくのか、次巻を待ちましょう。

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『ふたつのスピカ 12』(柳沼 行) 感想

時に、人生はとても残酷なものです。いや、残酷なことが起こるのが人生だと言ったほうがいいのでしょう。いろいろあっても、アスミのお父さんのように「上を向いて歩いていける」そんな人間でありたいと思います。

でも、物語の展開上、彼がそうなるであろうことは予測していたけれど、やっぱりあまりに突然でした。彼は自分で承知していたのだろうな、と思えるシーンもこれまで多々あったし……。これから、いったい、どうなるんだろう?

そして、それ以上に今回ショックだったのは、「キレイな色」の一件です。考え込んでしまいました。「空が美しいと気付いたら誰だって上を向いて歩く」というアスミのお父さんの言葉と対になっているのかな。空を美しいと思うにも、強さは必要なのでしょうか?

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『ウルトラマンSTORY0 4』 (真船 一雄) 感想

前巻末で誕生したタロウの活躍がないのは残念だけれど、第十八話「囚われの街」は、なんとあのバラージが舞台ではないか。後半が次の巻なのでなんともいえないけれど、ノアの神が生まれた背景をどのように描いてくれるのか興味深いですね。期せずしてなのかわざとなのか、『ウルトラマン THE FIRST』もバラージのエピソードで切れてます。後半を読み比べるのが楽しみです。

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『アクマくんにお願い』 (日渡 早紀) 感想

昔読んでいた「アクマくんシリーズ」が文庫化されたので、買ってみました。途中、忘れているエピソードなんかもあるなあ、などと懐かしく。で、最後はどうなるんだっけ?最終巻は何だっけ?とか考えていたら、あとがきによると未完だとのこと。ううむ。未完でもいいんで、昔コミックスで出ていたところまでは文庫化してほしいもんです。『星はすばる』なんかもそうですけど、作者の初期作品は登場人物が皆とてもまっすぐで、いじらしい感じがするのですよね。


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『1ポンドの福音 vol4』 (高橋 留美子) 感想

もう完結しないのかと思っていましたよ。こうして最終巻を読むことができるのはとても嬉しいです。ぼくとしては減量下手なボクサー畑中にいたく共感をおぼえます。あと何冊かかけてシスターにはもっと悩んで欲しかった気もするんだけれど、ともあれ子羊たちに祝福あれ。(2007年3月)

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くつだけが帰ってくる

『モモちゃんとアカネちゃん』という本をご存知だろうか?モモちゃんシリーズの第3巻にあたる物語であるが、これがなかなかに怖いのである。中でも強烈な印象があったのが、<くつだけのパパ>だ。詳細はおぼえていないのだが、モモちゃんのママとパパはうまくいかなくなる。ある日を境にパパはくつだけが帰ってくるようになるのだ。くつにごはんを食べさせることはできないし、お風呂にいれることもできないとママは悩む。
くつだけが帰ってくるというのはどういう状況なのか?帰ってくるものの心はここにないということか?理由がなんであれ、家の外の何かに心をとらわれている状態なのだろう。子供の頃に読んだ時はただただ無気味だった。
最近、仕事が忙しくてまともに家に帰ることも難しくなっているのだが、そんなときに思い出されてならないのが、この<くつだけのパパ>なのだ。着替えたり、財布の中身を補充したり、そういう理由がなくては家に帰らないというのは、まさにこの状態ではないのだろうか?
「忙しくて家に帰れないならホテルに泊まってはどうか?」と会社で言われたりする。しかし、ビジネスホテルの部屋のあの窒息しそうな感じがどうにも好きではない。出張でもない限りはごめんこうむる。泊まったあとで、余分な経費だと上司に愚痴られるのも勘弁だ。それになにより、帰ることができない前提で仕事をしたくはない。
会社泊まりこみで深夜の2時3時まで仕事をし、事務椅子を並べて仮眠する。そんな生活がもう二ヶ月以上も続いている。何日か前、椅子の下に脱いだ革靴が、ぼくを置いて帰っていく夢にうなされた。このままだと、ほんとうに靴はぼくに逆らってひとりで帰ってしまうようになるかもしれない。(2007/4/10)

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『グイン・サーガ112 闘王』(栗本 薫) 感想

スイランの正体がついに判明。もうちょっとひねってあるかと思いましたが、素直な展開でしたね。4話の後半あたりで青のドーカスともう一度つなぎをとるくらいはするかと思ったのですが、次巻に持ち越しといったところでしょうか?

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『キャプテン・フューチャー全集11 鉄の神経お許しを 他全短編』 (エドモンド・ハミルトン) 感想

全集の最終巻は、<スタートリング>誌に発表された全短編。

「キャプテン・フューチャーの帰還」
この話を短編にしてしまうのは惜しいように思います。長編で読みたかったです。

「太陽の子供たち」
カーティスのこういうところが強調されている場面は、この話と「忘れじの月」の他に思い当たらないので、とても興味深いです。

「衛星タイタンの<歌い鳥>」
なぜオットーが変装するのではいけなかったのか?と言ってしまうと話が成り立たないか。サイモン・ライトの心中などというのは、この作品世界において最も不可解なもののひとつではないかと思う。

「鉄の神経お許しを」
CF短編の代名詞であるこの短編を通して読むのはじつは初めて。昔、『SF英雄群像』で紹介されていたのを読んだくらい。ある意味、これまでの長編の味わいにいちばん近いような気がします。

「忘れじの月」
「太陽の子供たち」とこれは物悲しい感じがします。

「もう地球人では……」
いちばん面白かったです。題名の意味に思わずニヤリとしますね。

「<物質生成の場>の秘密」
これも長編向きの話のように思います。この短さだと欲求不満が……。

後半の「フューチャーメンとその仲間たち」に収録されている17編のサイドストーリーは、それぞれ面白く読むことができました。とくに「キャプテン・フューチャーのもっとも不思議な冒険」は好きですね。前半のいわゆる短編よりも、それぞれニヤニヤしながら読むことができていい感じでした。

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『百鬼夜行抄 15』 (今 市子) 感想

「迎えにきて」・「鬼の面」・「野に放たれて」・「緋い糸」・「黒天井」の五編。味わいはいつもながらなのだが、ストーリーがわかりにくいものが多かったように思う。青嵐も尾黒も尾白もあんまり活躍しなかったのが、不満といえば不満。この集の中では「鬼の面」がいちばん面白かったです。

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『となり町戦争』(三崎 亜記) 感想

自治体の行っている事業ってよくわからんですよね。とにかく予算ありき、なのかな?数字の上のシュミレーションが何かを動かしている得体の知れなさというものを感じるのですよ。この見えない戦争が日常化している世界の気持ち悪さも、そういうところを感じます。主人公は体制に無批判というか無気力だけれど、だいたいふつうの人ってこんな感じなのだろうな、と思います。積極的な肯定も否定もしないで、なんだか私は体制に巻き込まれただけです、という顔をしてみる。自分自身も、そんな感じなのだと思います。物語の行間から浮いてくる何ともいえない気味悪さに時々ぞっとしました。悲劇でも喜劇でもなく、悲喜劇なのですね。その喜や悲を自分ではどうしようもないという事実を目の前に突きつけられる感じがしました。

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『おそらくは夢を』 (ロバート・B・パーカー) 感想

4150756902おそらくは夢を
ロバート B.パーカー 石田 善彦
早川書房 2007-01

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【感想】

チャンドラーの『大いなる眠り』の続編として書かれたパーカー版のマーロウもの第2弾。1992年に『夢を見るかもしれない』という題名で和訳されたものを改題。以前に読んだ『プードル・スプリングス物語』よりも、こちらのほうがよりチャンドラーの雰囲気を伝えているとは思うのだけれど、パーカーの作品として読んだ場合は『プードル・スプリングス物語』のほうが面白かったと思う。なぜだろうと考えてみたのだけれど、きっと『おそらくは夢を』のマーロウは、生き方が徹底してハードボイルドで、悩むところがあまり感じられないからではなかろうかと思う。妙な言い方かもしれないが、このパーカー版のマーロウもの2作品を読み比べてみると、スペンサーがスペンサーであるのはスーザンが存在するからに他ならないということが、より鮮明になるような気がする。

4488131018大いなる眠り
レイモンド・チャンドラー 双葉 十三郎
東京創元社 1959-08

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4150756694プードル・スプリングス物語
レイモンド チャンドラー ロバート・B. パーカー Raymond Chandler
早川書房 1997-01

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