『上と外1 素晴らしき休日』 (恩田陸) 感想
全5巻、隔月刊行というのはやはり『グリーン・マイル』を意識しているのかな。続きがいつ出るのかがわかっているというのは、面白い。『グリーン・マイル』が出たときにも、続きがどうなるのだろうとくやしい思いをしながら次巻を待つのが「正しい」読み方みたいな評がネットには溢れていましたね?まあ、そんなこともございますまい。「正しい」本の読み方なんてあるもんじゃございません。刊行タイミングごとに読もうが、まとまってから読もうが、それは個々人の自由ってものでしょう?そのようなことを言うのなら、書き下ろし作品以外はすべて雑誌連載を追うことになってしまいます。
まあ、とはいえ、いい始まり方ですねえ。でもって、あそこで切るか?っていうような絶妙のタイミング……。「正しい」かどうかはともかくとして、やはり刊行を追いたいき分にさせるところは流石です。(2000.11.20)
« 『麦の海に沈む果実』 (恩田陸) 感想 | トップページ | 『上と外2 緑の底』 (恩田陸) 感想 »
「2000年の読書遍歴」カテゴリの記事
- 『突然の災禍』 (ロバート・B・パーカー) 感想(2008.11.30)
- 『悪党』 (ロバート・B・パーカー) 感想(2008.11.30)
- 『ライオンハート』 (恩田陸) 感想(2008.11.30)
- 『幻の声 髪結い伊三次捕物余話』 (宇江佐真理) 感想(2008.11.30)
- 『グイン・サーガ76 魔の聖域』 (栗本薫) 感想(2008.11.30)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント