『キマイラ吼シリーズ15 キマイラ群狼変』 (夢枕獏) 感想
キマイラ吼シリーズ第15巻、2年ぶりですね。物語は未だ前巻にひきつづき敦煌編、久鬼玄造が昔語りをしているシーンが続いています。敦煌編に現れたこのもうひとりのキマイラは、大鳳吼や久鬼麗一とどのようなつながりがあるのでしょうか?謎が謎を呼びますね。そして久鬼玄造とはほんとうは何者なのか?
キマイラという不可思議な存在を巡る物語はすでに夢枕氏のライフワークのひとつとなっているようです。「キマイラのこの物語、どうやら一生かかりそうである」と断言されてしまったわけですが、ふしぎにうれしさだけがあるのはどうしてでしょう?この物語の持っているポテンシャルにつきあっていくためには、読者の側にもそれなりの覚悟がいるのだと思います。(2000.03.20)
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