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2008/11/30

『ガラスの麒麟』 (加納朋子) 感想

通り魔に殺された17歳の少女の綴った物語「ガラスの麒麟」。彼女を軸にして起こるむっつの事件の関連とは・・・・・・。
推理ものの連作短編としては妙な構成だと思いながら読みました。短編のひとつひとつの中で明かされない謎の部分が大きすぎるような気がしたのです。すなわち、少女は誰にどうして殺されたのか?この謎の解決は「おしまいのネメゲトサウルス」まで持ち越されることになるのですが……。
妙に聞こえるかもしれませんが、このような物語世界において小幡先生や直子の父親の存在にぼくは救われる思いがします。魅惑的な謎にではなく、明快な単純さにこそ勝利してほしいと思ってしまう。神野先生のロジックに驚かされながら、殺された少女麻衣子の魅力に触れながら、それでもそう思ってしまうのです。もし、彼ら特別な人間によって謎というものが解かれることがないなら、いったいどうなってしまうのか?まあ、そんなことはミステリではありえないわけですが、現実世界はそうはいきませんからね。(2000.06.25)

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