『鬼平犯科帳(一)』 (池波正太郎) 感想
池波正太郎の三大シリーズ、今まで『仕掛人藤枝梅安』『剣客商売』と読んできて、いよいよこれにかかるわけだ。ちょっと視点がぼくに向かないのかなあ、とも思っていていちばん最後になってしまったのだな。今度は裁く側に重点がおかれているし、妙に人情物になっていてもいやだなあという……。しかし、そういうものではないことは、一話読んだだけですぐに判る。うーむ、なんて辛口でハードなんだろう。ある意味容赦のないストーリー展開ですよね。どうも、この長谷川平蔵という人、一冊読んだだけでは性格もよくわからんというか、深すぎる人物ですね。またひとつ楽しみがふえました。(2000.05.06)
« 『影の肖像』 (北川歩実) 感想 | トップページ | 『悪魔の羽根』 (乃南アサ) 感想 »
「2000年の読書遍歴」カテゴリの記事
- 『突然の災禍』 (ロバート・B・パーカー) 感想(2008.11.30)
- 『悪党』 (ロバート・B・パーカー) 感想(2008.11.30)
- 『ライオンハート』 (恩田陸) 感想(2008.11.30)
- 『幻の声 髪結い伊三次捕物余話』 (宇江佐真理) 感想(2008.11.30)
- 『グイン・サーガ76 魔の聖域』 (栗本薫) 感想(2008.11.30)
この記事へのコメントは終了しました。


コメント