『アメリア・ジョーンズの冒険』 (ドロシー・ギルマン) 感想
雑貨店を商品込みで買ったアメリアは、商品の手回し楽器ハーディ・ガーディのなかに不思議なメッセージを見つける。アメリアは楽器の来歴をさがしてみることにするが……。
主人公は自閉気味という設定にしてあるようだが、どうもこの設定はよい意味で裏切られているようだ。どう読んでも主人公が暗さを持っているようには読めないものね。まあ、だからといって、帯にあるようにギルマン作品の主人公の誰でも彼でもを<おばちゃま>ことミセス・ポリファックスと比較してしまうのはどうかと思うけれど。それと各部の冒頭にひかれている『古城の迷路』っていう作品、なんだか面白そうで読んでみたいなあと思ったら、作中作なのですね。その象徴するところはあまりにも明瞭だけれど、本作の主人公は見事にその迷路から抜け出せたようで、と書いておいてもギルマン作品に限ってはネタばらしにはならないでしょう。(1999/10/31)
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