『嗅覚異常』 (北川歩実) 感想
匂いがわかっているはずなのにそれを意識できない。北川氏得意の最先端科学ミステリです。うーむ、これは中編にはどうかな、と思いました。やはり氏の持ち味は重厚にデータを重ねて目眩ましをはるところにあるわけで、ぼくなどはその物語的に解析されたデータの山を嬉々としてだまされるために読んでいるわけです。ちょっとこれでは物足りない、と思われませんか?いつだったか、どの作品かの感想でつめこみすぎるみたいなことを書いたような記憶があるのですが、ここに撤回します。読者なんてのはかくも勝手なものですね(笑)。(2000.11.20)
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