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2009/03/01

『かれらの中の海』 (眉村卓) 感想

古書。就職した会社でうまくいかない晴夫は自殺を決意して海に出る。が、そんな彼を環境破壊の進む地球をどうにかするために伺っていた銀河連邦が救いあげるのだった。と、出だしのあらすじを書くと、昔読んだ作者の処女長編『燃える傾斜』とそっくりなのだが、そこからがまるで違う。『燃える傾斜』では主人公は同じ地球型生命体の中でそれなりの地位を得るようになり、共通の敵に対するようになるのだが、この作品では銀河連邦の地球への干渉がことごとくうまくいかず、ついには……。なんだか暗澹たる気持ちになりますね。人間って文明の進んだ銀河連邦からも見放されるほど、ひどい生き物なのかと。『燃える傾斜』では主人公の世話をしていた異星人が、そのふれあいを通して人間性に目覚めるという描写がありましたが、同じような経過を辿る晴夫のパートナーである異星人シノニアのそれはもっと生々しい。なんだか居たたまれないような気分になりましたよ。(2009/01)

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