『必殺仕事人2009 第11話 仕事人、死す!!』 感想
『必殺仕事人2009 第11話 仕事人、死す!!』を観ました。
「おいらには簡単に殺れたんだ」とか失敗した後に言っているからこそ半人前なのだよ、源太。主水の言うように、「鬼は人にはなれない」のだからさ。一度踏み込んだら覚悟を決めなきゃいけない。覚悟がないとえらいことになるよ。それは、どんな仕事でもそうだろう?脇が甘すぎるよ。作太郎のほうがよっぽど冷静だと思う。
「疑うより信じたい」?いやいやいや。源太、おまえが信じるべきなのは、作太郎だろう。ぽっと出てきた母親を名乗る女より、血縁こそないものの確かに結ばれた親子の絆があるじゃあないか。
そして、その作太郎が血の滲むような思いをしてためた金で請け負った仕事ならば、果たさねばならぬと初めに思わねば嘘だろう?「奉行所に行って」とか説得にかかるあたり、どこまでも仕事人にはなりきれなかったのだな。「もう誰も殺したくない」なんて言った仕事人は初めてだよ。
前回の引きから期待した、仕事人内部の確執のようなものを前面に出した展開ではく、問題がすりかえられてしまったような気もするが、源太らしい幕引きか……。「愛に生きて愛に死ねたなら」……それは仕事人の見果てぬ夢なのだな。
どこまでも、もやもやとした感じのままで観ていたのだが、エンディング ふくの「掃除は別の日に」には深く感動したし、救われる思いがした。いい奥さんだよね。小五郎だってさ、ただ仕事に厳しいだけの単なる鬼じゃあないんだよね。だから、鬼のままでもいいんじゃないかと思える。人にはもどれないけれど、鬼にだっていろいろとあるのだよ。
それにしても、作太郎はどうなっちゃうのでしょうか?
(追記)
浅野ゆう子さんが悪女役というのもめずらしいと思って観ていたのですが、以蔵は村雨良こと菅田俊さんだったのですね。言われないとわからんです。
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