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2009/04/29

『輪違屋糸里』 (浅田次郎) 感想

『壬生義士伝』は新選組のいわば終末を描いた作品であったが、『輪違屋糸里』はその成立前後を背景として書かれている。『壬生義士伝』が傑作だっただけに、手を出すのに躊躇していたのだが、やはり読んで良かった。
芹沢鴨は何故に粛清されなければならなかったのか?新選組の物語ではメインになることが多い土方の扱い方に、まずは唸ってしまった。なるほど、と思わせる解釈である。もちろん、芹沢の人と為りや土方の人と為りが実際にどのようであったかは、解釈の余地があるところであるとは思うのだが、それでも、これはなかなかに斬新だと思ったのである。芹沢の愛人であるお梅や土方を想う糸里の心を通して見た、それが男たちの真実の姿なのだと言われれば、そうなのかもしれないと思えてくる。
一般には新選組物語では悪役である芹沢の内面が、様々な方向からこれでもかとえぐり出されており、やっぱり人の生き様などというのは歴史書の数行で語られることではないのであろう、と感じられるのである。(2009/03)

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