2022年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ

« 『グイン・サーガ127 遠いうねり』 (栗本薫) 感想 | トップページ | 『名もなき毒』 (宮部みゆき) 感想 »

2009/07/05

『ひょうたん』 (宇江佐 真理) 感想

古道具屋・鳳来堂を舞台にした連作短編。
・「織部の茶碗」 <浮かれて一生が終わるんなら、これ以上のことはない>とは鳳来堂のお鈴の台詞。浮かれて過ごすには、このようによい仲間たちが必要であろう。
・「ひょうたん」 <職人は真面目がいちばんですよ>に対して話の結末がこれなのに、お鈴と同じに割り切れない。ひょうたんは無器用さの象徴か。
・「そぼろ助広」 官位の有無のほうが、実像に勝るものか。そうではなかろう。お鈴の亭主の音松の男振りが上々。この連作中いちばん好きな作品。
・「びいどろ玉簪」 <因縁なんざ、古道具屋にゃ無用の文句>といいながら、音松自身がいちばんそれを心にかけている。でも、世間には少なくないといえど、切ないというか残酷な話である。
・「招き猫」 <両手を高々と挙げている>というのは見たことないな。<お手あげ>な招き猫は実在するのかな?招き猫といえば京極夏彦に「五徳猫」というのがあったっけ。
・「貧乏徳利」 <こんな花見が一度してみたかったんだ>と音松の友人・勘助は言う。望みはそれだけなのか?たったそれだけなのか、と何度も思う。

« 『グイン・サーガ127 遠いうねり』 (栗本薫) 感想 | トップページ | 『名もなき毒』 (宮部みゆき) 感想 »

2009年の読書遍歴」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『ひょうたん』 (宇江佐 真理) 感想:

« 『グイン・サーガ127 遠いうねり』 (栗本薫) 感想 | トップページ | 『名もなき毒』 (宮部みゆき) 感想 »