2022年12月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
無料ブログはココログ

« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »

2009年9月の9件の投稿

2009/09/23

『働くゴン!』 感想

働くゴン!を観ました。
ママさんバージョンの『働きマン』ですね。報道記者の権俵よし子は、<泣かせのゴン>と異名をとるやり手。だが、仕事にのめりこむあまり、夫に離婚を申し渡されてしまう。家事全般を夫に頼り切りだったゴンは、ふたりの子供を抱えて、悪戦苦闘……。
コメディなので、事件を扱いながらも陰湿にはならない。かといって、コメディなだけではなく、女性が働くということを真摯に扱っていて好感が持てる。仕事はできるが家庭的には成功していないように思えるデスク(風吹ジュン)、帰国子女であるがグルメレポーターばかりやらされてイヤになっている後輩(香里奈)と対比させながら描くのもステレオタイプなのだろうけど、わかりやすくてよい。
「大人になって働けばわかる」「働くって生きるってことだよ」と、どこまでも前向きな姿勢は、ともすればお題目になってしまいそうなテーマである。これに現実味を与えているのが、主人公のゴンを演じている篠原涼子の格好良さであることははもちろんだけど、それと絶妙にバランスしているのは、ちょっと反抗期に入っている長男の咲(森本慎太郎)と、ひたすら甘えたいくせに妙にけなげな次男の春(佐藤詩音)だな。子供たちのために、そして自分のためにがんばっているんだよ、ということがストレートすぎるくらいストレートに伝わってくる。
このドラマ単発なの?こういうのこそ、シリーズ化してくれないかな。いいドラマでした。

2009/09/21

臼井儀人さんの訃報

http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009092100004&j1
行方不明となっていた『クレヨンしんちゃん』の作者である臼井儀人さんの遺体が確認されたようだ。言葉もない。ただ、ご冥福をお祈りするばかりである。

2009/09/13

『仮面ライダーW 第2話 Wの検索/街を泣かせるもの』 感想

仮面ライダーW 第2話 Wの検索/街を泣かせるものを観ました。
犯人のほうは意外性もなく、想像通り。
響鬼のディスクアニマルのような、メモリガジェットが登場。メモリガジェットは携帯電話型のスタッグフォン、腕時計型のスパイダーショック、カメラ型のバットショットの3種類。探偵の小道具ですね。ハードボイルドだから、盗聴器とか、ピッキング用具とか、指紋採取セットとかはないのか(笑)。ギジメモリって何のことかと思ったら疑似メモリなのね。フィリップが作ったって?うーむ、さすがは安楽椅子探偵……。
現地で変身すると、フィリップの抜け殻がかなり弱点だと思うのですが、どうなのか?あの設定は、あとで生きてきたりするのかな?例えば、フィリップはじつは月世界人で途中で帰ってしまい、あとはひとりで変身するしかないとかな(笑)
ヒートジョーカー・ヒートメタル登場。これで右半身は3種類すべて。あとは左半身のトリガーか。
変身ベルトのおもちゃにガイアメモリが4本しかついてないのはなんでだ?と思っていたら、メタルのメモリは武器のメタルシャフトについているのね。同じくトリガーのメモリはトリガーマグナムに。
第1話の最後に登場したバロムワンの車みたいなやつは、バイクを陸・海・空用に換装するのに使うわけだな。これもフィリップ製なのか???





2009/09/06

『仮面ライダーW 第1話 Wの検索/探偵は二人で一人』 感想

『仮面ライダーW 第1話 Wの検索/探偵は二人で一人』を観ました。
ハードボイルド……って、どう見ても二枚目半でハーフボイルドだな。なりきれてないところが、素敵かも。でも、ハードボイルドな探偵を名乗るには、翔太郎は少々若すぎる。でもって、アームチェア・デテクティブな、地球の図書館を検索する相方はフィリップ(笑)という名前なのだな。名字を出さないのは、あの名字を視聴者に想像させたいからなのか?
ガイアメモリで生み出される怪人ドーパントというのがちょっと斬新。ダブルも基本的には同じシステムなわけですね。初回に登場したのは、基本フォームのひとつサイクロンジョーカーと派生フォームのルナジョーカー。6本のメモリをふたりが3本ずつ持ち、3×3のフォームに変身。左半身の翔太郎がジョーカー、メタル、トリガー。右半身のフィリップがサイクロン、ヒート、ルナ。スタートアップ用のジョーカーは「切札の記憶」、サイクロンは「風の記憶」、ルナは「幻想の記憶」だそうだ。劇中でちゃんと説明してほしかったな。ルナのあのニョロニョロ感は、ダッシュワン月の化身(笑)
ところで、今回はタコ焼きに詳しくなったわけだけど、台詞の「たまごやき」ってわかりましたか?兵庫県の明石市では、玉子焼といって、だし汁につけて食べるたこ焼きに似た食べ物があるのですよ。「明石焼き」というのは、明石市以外でのこの食べ物の呼び方です。大阪のたこ焼きとは別物なので、機会があったら食べてみてください。

2009/09/05

『英雄の書』 (宮部みゆき) 感想

読み始めた時にはファンタジーだとは思ってなかった。それも、ダークファンタジーというよりは、あとがきにも述べられているようにクトルフ神話なのね。暗くなるのも道理だな。クラスメートを刺して行方不明となった中学生の兄・大樹は、”英雄”「エルムの書」に魅入られていた。五年生の友里子は書物たちに誘われて「印を戴く者(オルキャスト)」として現実世界を離れて「無名の地」を訪れ、兄を探す旅に出るが……。
読むのがかなり辛い物語である。この系統の話を読みなれた者であれば、行き着く先がなんとなく想像できてしまうから。主人公が少女であることだし、作者が宮部さんであるし、ことによったら違う結末もあり得るのかと思っていたのですが、妙にそのあたりスタンダードなのですね。どのような理由であろうと罪は罪。では、その贖いの最たるものは何かといえば、それは……。惜しむらくは、大樹自身の言葉が、この話の中ではほとんど聞こえないことです。正義感の強いこの少年の偽りなき気持ちを、その口から語らせて欲しかったなあ、と思います。
この経験、辛い経験は、幼い者に事実の表裏ということを考えさせるためとはいえ、苛酷なものでした。友里子にふたたび旅の機会が訪れるのであれば、それは年長者として、新たなオルキャストを助ける者としてのことになるのでしょう。あなたは、「あなたが思っているより、ずっと強い」。しかし、その強さを正しき力に変えることの、なんと困難なことでしょうか。

『天皇の料理番』 (杉森久秀) 感想

堺正章主演のTVドラマが再放送されたというのを聞いて、無性に読み返したくなり、お盆に実家に帰った時に本棚から引っ張り出してきました。福井県から上京し、フランス留学を経て宮内庁で天皇の料理番を勤めた実在の人物・秋山篤蔵の一代記を描くノンフィクション。少年の頃に食べさせてもらったカツレツの味が忘れられなかったというのがすべての始まりなのですね。好きだ。これがやりたい。そのように一途に思いつめることが、どれほどに大事なことか。ところどころ引っかかりをおぼえるところがないとは言いませんが、かなり面白く読めます。
しかし、あのドラマ。あのTVドラマはそういうひっかかりを排除していたように思うので、ひたすらにハイテンションで観ることができたように記憶しています。鹿賀丈史、明石屋さんま、壇ふみ、と脇役も素敵でしたね。最終回で、町の洋食屋となった友人(鹿賀丈史)の作ったカツレツを食べて涙するシーンは忘れられません。こういう名作はぜひDVD化しておいていただきたいものです。

『闇狩り師 黄石公の犬』 (夢枕獏) 感想

『崑崙の王』が1988年だから、21年ぶりの九十九乱蔵ものである。読んでみて思うのは、やはり『闇狩り師』の妙味は短編の方なるのではないか、ということ。まあ年月を経ているということもあるし、読み手であるぼく自身が、あの頃の10代ではないということもあろう。だが、同時収録されているノヴェルズ未収録だった「媼」とか読むと、おおこれだこれだ、と思うのであるよ。ぜひ、短編をもっと読ませてほしい。それに、『SFアドベンチャー増刊 夢枕獏VS菊池秀行 ジョイントマガジン』に一場面だけ掲載されていた乱蔵ものがあったと思うのだ。あれの続きとかも読みたいなあ。まあ、ともあれ乱蔵の帰還はうれしい限り。新作も進行しているということなので、心して待ちたい。「黄石公の犬」が8年がかりの連載であることを思うと、不安もおぼえるのだが……。

『グイン・サーガ128 謎の聖都』 (栗本薫) 感想

ますます、うさんくさい感じのミロク教の都ヤガ。ヨナはスカールの協力もあって、マリエ親子、フロリー・スーティ親子の双方を探し出すことに成功するのだが……。イシュトとスカールの積年の確執の行方がどう決着するはずだったのかは、もはや知ることはできないのだな。だが、これでヨナの役回りがちょっと理解できた気がする。彼が幼い頃にイシュトに受けた恩は、何らかの形でスーティに返されるはずだったのではなかろうか?
知ることができないと思っていたといえば、第1章ではシルヴィアの消息が描かれる。なるほど。あれ?ということは、この時点では「売国妃シルヴィア」は、やはり成立していないのだな。このあと具体的行動があるはずだったのか?キタイと結ぶという線ではなかったかと推測するのだが……これももう判らないか?あと何冊出るのだろう?1冊?2冊?すでに、この巻では栗本さんのあとがきはない。あとがきのないグインが、こんなに寂しいものだとはなあ。

『冷たい銃声』(ロバート・P・パーカー) 感想

背中からとはいえ、あのホークが銃で撃たれ、重傷。『背信』にも登場したホークの恋人セシルは、見舞いに来るのを拒むホークについて言う。「彼は自分の中に籠もって、癪に障るほど充足していて、ただそこにいるだけだわ」それは、かつてスペンサーとスーザンが対峙しなければならなかった問題と同じ。自分自身において無欠であることは、けっきょく他者の疎外によってのみしか成立しないのか?スーザンとスペンサーは、その答えを見つけようとして紆余曲折あったわけだが、今は落ち着いている。ではホークは?セシルも含めて、ホークの恋人として登場した女性たちが、人間のフィジカル面を扱う医者であることと、スーザンが精神科医なのは、婉曲な暗喩なのかもしれんな、とか、ちょっと思った。「お前は変わらない。おれは変わらない。結構だ。おれたちがその点について争わないかぎり」とホーク。ある意味ヴォルテールより徹底している?それについて争わないのが愛だとは、やはりどにも思えない。争うけれど、スーザンのようにそれを超えた何かを探すのが愛なのでは?

« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »