『海街Diary 3 陽のあたる坂道』 (吉田秋生) 感想
書店で3巻が平積みになっているのを見て、どうしても読みたくなり、1巻『蝉時雨のやむ頃』、2巻『真昼の月』といっしょに買ってきました。
鎌倉に暮らす三姉妹 幸・佳乃・千佳のもとに、家を去っていった父親の訃報が届くところから物語は始まります。葬儀に出向いた先で会った中学生の異母妹すずはやがて鎌倉に引き取られ、四人の生活が始まります。
何度も読み返しました。深い話ですね。背景となる鎌倉の街並が美しく描かれていること、日常の恋や友情そして家族の問題がとても考えさせられるようにエピソードになっていること、読んでいてとても楽しく、そして切なくなります。人生は楽しいことも悲しいことも、いろいろ起こるのだよな、と再確認する思いです。
あと、なんと言えばいいのだろう。落差がうまいのですよね。シリアスな恋愛描写があると思えば、次の瞬間にはコメディになっていたり。ああ、いいなあ。この人たちに混じれたらなあ、と思ってしまう。そして、視点の転換ですね。長女の幸の視点、四女のすずの視点では世界が変わって見える。幸の視点から見えている中学生のすずと、友人たちとの生活の中でのすずは、まるで違ってみえるのですね。そのあたり、とても面白く感じました。
それにしても、姉妹ものといえば四人なのは、やはり『若草物語』だからなんでしょうかね。三女の千佳がメインをはっている話がないようですが、いつか読むことができるのでしょうか?最後に、やっぱり、長女の幸が勤める病院で、いつも現場にいないアライさんが、とても気になりますね(笑)。
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