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2010年5月の11件の投稿

2010/05/30

『ジャングル黒べえ』 (藤子・F・不二雄) 感想

もはや、永遠に読むことはできないかと思っていた『ジャングル黒べえ』が「藤子・F・不二雄大全集」の一冊として復活しました。学年誌で一年だけの連載だったのですね。アニメのばかばかしい派手さはなく、ギャグもおとなしい感じです。子供の頃に連載の一部は読んでいるはずなのですが、こんなのだったかなあ?と、記憶も曖昧なのですよ。でも、なつかしかった。原作の黒べえの本名はクロンベンボコメッチャラクッチャラホイサッサなのですな。アニメ版より短いのか(笑) できれば、アニメも、もう一度まとまな形で観てみたいものです。

『訣別の海』 (ロバート・B・パーカー) 感想

ジェッシイ・ストーン・シリーズ第5作。この話も、シリーズとしてはあんまり進展しないなあ。そうだ、ロバート・B・パーカーも、すでにこの世の方ではないのだなあ。と感慨深く読みました。とはいえ、事件の方は、スペンサーと比べるとあんまり好みじゃありません。異常な性犯罪にふれたストーン署長が、では自分はどうなのかと不安になるのだけれど……。物語の結末をみる限り、彼が元妻とうまくいくようになるのかと不安になります。「俺は俺たち両方を信じる必要があるんだろう」 スペンサーなら、間違ってもこうは言わないでしょう。どちらが正しいとは言えないけれど、たいていの男は、どっちかといえばストーン署長に近いのかもしれません。

『闇狩り師 キマイラ天龍変』 (夢枕獏・伊藤勢) 感想

ずっと以前から夢枕獏氏によって予告されていた、若き日の九十九乱蔵が巫炎と台湾で戦う話がこれである。原作が小説として書かれることは未来においてあるのだろうか?もし、書かれないのだとしても、ここにこうして、この物語がある。とても満足している。あのキマイラを、禍々しくそして美しさも兼ね備えるあの獣を、いったいどのように漫画に描こうというのかと思って不安半分に買ってきたのだが、これはいい。思わず何度も読み返してしまった。この2巻だけで完結なのが、惜しいくらいです。



『鷺と雪』 (北村薫) 感想

『街の灯』、『玻璃の天』に続くベッキーさんシリーズの完結巻。ひねくれ者なので、直木賞を受賞された時ではなくて、今ごろになって読みました。

「不在の父」 梅雨時から秋にかけての話。時代の暗い足音が、物語の背景のあちこちに聞こえる。本の帯に昭和11年2月などと書いてあるから、ああそこに向かっているのかと思う。「若月さんの、もっともそれらしい姿」を主人公に見せることなく「ただ思いを内に押し殺し、外に向かって行動しない者を、どう思われますか」と問わせるところに、人生の皮肉を感じる。この問いに答える機会があったなら、ふたりの運命は動いていたのか?
「獅子と地下鉄」 二編目は、ほっと息をつける。獅子についてのそういう話を、ぼくは聞いたことがなかったが、有名なのでしょうか?
「鷺と雪」 ドッペルゲンガーというと、日本ではやはり芥川になるのか?種明かしは知らなかったが、芥川らしいような、らしくないような気もする。 「善く敗るる者は滅びず」とベッキーさんに「漢書」から引かせるが、時代は待たない。ベッキーさんの言葉の正しさを知るのは、もっと未来の世代なのである。主人公・英子が本のお礼にと考えたものは、けっして若月に届くことはないのである。英子は、その後どうなったのであろうか?結末の驚愕を悲しみとともに噛みしめるべし。

『いつか陽のあたる場所で』 (乃南アサ) 感想

前科のある芭子は29歳、ひとまわり年上の綾香とは刑務所で知り合った。ふたりは出所後、東京の下町でいっしょに暮らしはじめるが……。

文庫カバーの紹介文を読んで、なんだか暗そうな感じだと思ったのですが、あの『ボクの町』の高木聖大巡査が登場するということで、これは読まねばと思って購入。前作の『駆けこみ交番』では、あの状況でもっと話が広がりそうな感じだったのですが、高木巡査は配置替えになったのかな?
起こる事件はどれも微妙に陰湿ですが、主人公ふたりの調子が明るい、いや明るく振舞っているのがわかって好感が持てます。今後、高木はどう絡んでくるのか?次を読むのが楽しみです。

2010/05/25

ペプシバオバブ 5月25日に発売

今度のペプシは「ペプシバオバブ」、アフリカに生育する樹がモチーフ
なのだそうだ。バオバブっていうと、星の王子様の住んでいた小さな星を破滅に導くかも……っていう、あのバオバブか。たしか、原産はアフリカですよね。しそ味とかあずき味とか、変わった味のペプシは毎年出ていて、正直に言えば、もういいよ、と思っていたのだけれど、これは飲んでみたいな。これ飲みながら、『星の王子様』を再読するのも一興かもしれない。

ってなわけで、本日買ってきました。コーラというよりは、ジンジャーエールとか昔のファンタ・アップルに近い味ですね。ああ、でも『星の王子様』は本棚のどこに埋もれているか、わからないや。



2010/05/23

『楽園』 (宮部みゆき) 感想

『模倣犯』より9年後、フリーライターの滋子は事件について作品を著すでもなく日々を送っていた。そこに、萩谷敏子という女性からの依頼が持ち込まれる。敏子は十二歳で亡くなった息子が描いたスケッチを見せ、そこには彼が描くことができたはずのない風景があるというのだが……。
物語は、この少年・等が超能力を持っていたのかということと、描かれたスケッチの土井崎夫妻による娘殺しがどうして行われたのかという謎を軸に展開していく。主人公である滋子は超能力に対して公平・冷静な態度を取ろうとしているのだが、宮部作品なので、そこのところは最初から肯定して読んでしまった。となると、謎は娘殺しという部分に絞られてしまうわけで、そちらは何となく想像できてしまうのであるよ。娘を殺した父母がそのままその場所に年も住んでいるとなれば、登場人物の構成と性格から言って理由は他にないことになりはしないか?
多分、こういう読み方をしてしまうのは、宮部作品のファンであるからという本末転倒な感じなのだな。例えば『模倣犯』とこれしか読んでない読者であるなら、超能力の部分についてもっと違ったふうに感じられるのではないか?とはいえ、物語最終章の怒涛の展開は、すばらしかった。娘殺しという、なんというか暗いテーマ。依頼者の息子は亡くなっている。これでどうなるのかな、と思っていたら、なるほどああなるのですね。文庫本のカバーには「驚愕の結末」とあるけれど、驚愕するわけではないのでは。人の辿りつく楽園にはさまざまあるのでしょう。


『仮面ライダーW 第36話 Rの彼方に/全てを振り切れ』 感想

『仮面ライダーW 第36話 Rの彼方に/全てを振り切れ』を見ました。
全てを振り切る速さをもった「挑戦の記憶」トライアルメモリをシュラウドから渡された竜。速度が上がればパワーは減るというのは、ライダーにせよウルトラマンにせよ同じだな。ハイスピードで敵の懐に飛び込むという戦術を取るわけだが、その訓練がオフロードバイクで10秒を切ることか。シュラウドの「憎めえ~」という声が、子供番組とも思えませんな。
スピードアップ系の増強が主人公以外にされるのって、初めてですかね?具体的にどのくらいの加速なんだろう?カブトとか555よりは遅い、というかふつうの加速のような気はします。
そして、今まで怪しく立ち回ってきた井坂先生が、唐突に琉兵衛に宣戦布告。冴子もタブーに変身して攻撃を……って思ったら、ミックがグッドジョブ。
これは井坂先生の退場も近い流れかと思って見ていたら、凪をさらっておいて、その恐怖を煽るためにわざわざ竜を呼び出すのね。完全に竜をなめている。パラソル?の下で冴子と井坂のツーショット。ここだけ見ると、まるで怪しい昼メロのようだなあ(笑) 「戻ったらドーパントの君ではなく、ほんとうの君をみせてください」 って、ああこれは戻って来んよな。ぜったい戻らない。ところで、「みせて」が「見せて」か「診せて」か気になったのは、オレだけではあるまい(笑)
そして、主人公が変身することなく、アクセルトライアルの独壇場。憎しみではなく、守る気持ちになった時に、仇敵を撃破できる。いい感じです。赤から黄色へ、黄色から青へ。サナギマンからイナズマンかい、黄色は何の役に立つんかい、という突っ込みは置いておこう。メモリの過剰なんとかで井坂先生消滅。冴子さん、男運悪すぎないか・・・・・。


2010/05/17

『クレヨンしんちゃん 超時空 嵐を呼ぶ! オラの花嫁』 感想

というわけで、今年もクレしんを観てきました。クレヨンしんちゃん 超時空 嵐を呼ぶ! オラの花嫁です。
何かまた冗談なのかと思っておったら、今回はなかなかにシリアスな展開。『ブレード・ランナー』だか『ターミネーター』みたいな暗黒の未来からやって来たのは、しんのすけの婚約者を名乗るタミコ。石化されてしまった未来のしんのすけを救うには、5歳のしんちゃんのおばかパワーが必要だというが……。
隕石群により壊滅した首都に代わって栄えるネオトキオ。しかし、その横にはもとの春日部がスラム化している。禿げたヒロシ。超太ったミサエ。漫画家への夢やぶれコンビニの店長をやっているマサオ。やる気のない飲んだくれの保母ネネ。大会社でへいこらしている風間くん。もうね、なんだか夢も希望もない状況。これ、ほんとうに子供映画か(笑)?大丈夫なのか?
それで、この暗黒を切り開けるのが、おばかパワーというわけですな。子供のしんちゃんが活躍する分、大人のしんのすけはほとんど登場しない。夢や希望を忘れない大人になれよというメッセージが、この話にはもちろん込められているのですよ。大人ネネちゃんが言うように、「現実はリアルおままごとより悲惨」だけれど、だからこそ忘れてはならないものがあるんです。

2010/05/05

『名探偵コナン 天空の難破船(ロストシップ)』 感想

『名探偵コナン 天空の難破船(ロストシップ)』を観てきました。
世界最大の飛行船ベル・ツリーI世号から「天空の貴婦人」という宝石を盗み出してみよ、という鈴木財閥の鈴木次郎吉から、怪盗キッドへの挑戦。一方その頃、微生物研究所から武装集団によって致死率80%で治療法の確立していないウイルスが盗まれた。そのウイルスが、飛行船に仕掛けられていることが判るが・・・・・・。

話はとても面白い。でも、途中でアレレ?と思える描写があちこちになって、これはいったい何なんだと思う。だから、事の真相は目的を除いては判る人にはとても早くに判ってしまうのでは?となると、興味は俄然CMなどで繰り返し流している蘭とキッドのなりゆきに移るわけだが、新一でないと気づく理由がそれなのかよ、というところがかなり不満(笑)。あと、「もともと顔が似てるだけなんじゃ」とか言わせるのはどうなんだ? (笑)
でも、キッドとコナンの共同作戦が見られたから、まあいいか。とりわけ、コナンのあとを追って飛行船から飛び出すキッドは、よかったですよね。

劇場版『文学少女』 感想

長男につきあって劇場版『文学少女』を観てきました。
原作は野村美月の「文学少女シリーズ」です。中学生の時に文芸雑誌に応募した小説が大賞をとって作家デビューした主人公・心葉は、ある事件がもとで二作目以降は書けなくなってしまう。文学少女・遠子先輩と高校で出会うことで、少しずつ自分を取り戻していくが・・・。

この「文学少女」というのは、読むことを好むだけでなく、活字になった本や原稿を、そのまま食事とするのですね。このことで、古今東西の文芸作品がどのような味わいかを表現したりするのですが、これが端的で判り易いのですよ。学校の授業で作品のタイトルだけを習うのではなくて、こうしてほんとうの文学少女から文学の味わいを伝授されるというのは、なかなかによいものかもしれません。子供たちが読んでいるものは一応目を通すようにしているのですが、このシリーズは面白いです。シリーズ中に登場した文学作品を解説した『“文学少女”のグルメな図書ガイド』なんていう本も出ています。
映画のストーリーは、主人公がなぜ書けなくなったのかというシリーズの縦軸を取り出したものになっています。ベースは『“文学少女”と慟哭の巡礼者【パルミエーレ】』。作中で語られる題材作品は宮澤賢治の『銀河鉄道の夜』です。映画は今回限りなのでしょうか?少々もったいないような作り方です。1作目からじっくりとアニメで観てみたい気もします。




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