『深夜食堂2 第十一話 再び赤いウインナー』 感想
『深夜食堂2 第十一話 再び赤いウインナー』を観ました。
まず、オープニングは『深夜食堂』の時と同じ「思ひ出」なんだな。ああ、「めしや」にまた来れたのだなあ、という感じがして、まずはほっとしました。そして、サブタイトルには、「第十一話」の文字が。ううむ、いいなあ。あの続きなんだよ、という感じがとてもしますよ。
いつも、赤いタコのウインナーばかりを注文しているヤクザの竜。その理由は・・・。というのが今回のお話。竜をさがしていた刑事は、竜の高校時代に野球部で友人だった。竜は、みなが憧れていたマネージャーとデート中に彼女を守るために傷害事件を起こし、そのために試合に出れなくなったのだ。
「知りたいか?なんで俺が赤いウインナーたのむのか?」と聞く竜に「関心ないね。それより同級生の見舞いに行ってやんなよ」というマスターに「死んでいく人間に何が言える?」と問う竜。マスターの答は「何も言えないよ。けどなあ、あんたが会う会わないを決めるんじゃない。あんたに会いたがってがっている相手が決めるんだよ」である。渋いなあ。間違いなく、ここが今回の見せ場だろう。
しかしなあ、オレがいちばん衝撃を受けたシーンは、竜を彼女とふたりになるように計らい、彼女の息子とキャッチボールをする刑事が、ふいに膝から崩れるようになって背中で泣いているシーンだな。それを見つめる彼女の息子がやはり背後から捉えられている。その後、ふたりは彼女の車椅子を押して「めしや」に入るが、3人での店での談笑は描かれない。真実は彼女と竜の病室での言葉少ない会話と泣いている刑事で語りつくしているからだ。すごいよなあ。そして唐突にカウンタの上にきよめの塩が・・・。初回から、質の高いすごいストーリーだと思う。
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