『世にも奇妙な物語 '13 春の特別編』感想
「呪Web」
因果応報だけど、なんだか弱い感じがした。はて、何に比べてかといえば、やはり復讐をWebで依頼する『地獄処女』を思い出してしまうからか?因果応報がお手軽に感じられてしまうのだな。
「石油が出た」
いいですね。馬鹿馬鹿しさと哀しさがちょうどよい配分。私など脂肪が多い体なので(笑)これが全部石油に変わったらな、などと思ったことが、実はある。
「AIRドクター」
落ちが弱いような気が。すべてうまくいった後に飛行機を落としてはどうかとか思ってしまったが、不謹慎だろうか?あと、あそこまでやっておいて、やはり死ぬ気が継続している主人公には共感できないと思った。原作は小田扉「もどき」となっている。題名は原作のほうがしっくりくる。原作も同じ落ちなのだろうか?
「不死身の夫」
今回、いちばん良かった。いちばん怖いのは、やっぱり人間かもしれない。檀れいさんが夫を何度も殺すところは鬼気迫るものがあった。難を言えば、不死身の理由があれならば、死体がなくなってしまうことの説明を、きちんとして欲しかった。
「階段の花子」
オーソドックスな怪談。原作は辻村深月「踊り場の花子」。ドラマで見ると最初から行きつく先がわかってしまいそうな内容になっている。文章で読むとどんな感じなのだろう?定番の花子さんをあえて持ってきているのだから、作家がうまく処理しているような気がする。原作がどんな味付けになっているのか確認してみたい。
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