【読書メモ・感想】『笑わない数学者 MATHEMATICAL GOODBYE』 (森 博嗣) 1996/11
「理系人間たちを見事に描き上げた」というのは、シリーズ第2作「冷たい密室と博士たち」の解説における太田忠司の言だけれど、犀川助教授と西之園萌絵の妙なカップル(とまではいかないか)が今回も事件に巻き込まれます。文系人間のぼくは、そうだよな、理系の人ってこんな感じだよな、と笑ってしまう。専門用語頻出につき、とりつきにくい印象があるかもしれないけれど、間違いなく面白い。章題についているサブコメントもふるっていいて、「はたして、これらは妥当な観察点からのもので、しかも連続した存在なのでしょうか」とか「十万桁まで計算されたパイに人間性がないというのですか?人間以外に誰がします」とか。ね、ぞくぞくしてきませんか? (1996.11)
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