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2022/11/29

【読書メモ・感想】『覆面作家は二人いる』(北村薫) 1997/11/30

なるほど、北村薫はこういう文章も書くのだな。おもしろいじゃないか。ぼくの周囲ではこの作品は毀誉褒貶が激しかったので読むのをためらっていたのだが、何のことはない。軽快なテンポの快作である。北村作品は「円紫さんと私シリーズ」、『冬のオペラ』、『ターン』、『水に眠る』とかなりランダムに読んできたわけだけれど、長編としてはこれ初めて男性の視点で描かれているのだな。この点も興味深い。あれだけ女性の視点で書くことを得意としている作家がどうやって男性一人称をこなすのか?単行本は平成3年になっているから、いまさらこんなことを言っているのはぼくくらいなのだろうが、それにしてもおもしろい。主人公は出版社に勤務する編集者で、担当しているのが姓は「覆面」名は「作家」という、じつはお嬢様作家というオフザケな仕掛け。このお嬢様のキャラクターがしかも、そんなばかなと思わずつぶやいてしまう妙なもの。主人公のふたごの兄は刑事をやっていて主にそこから事件に(自主的に)巻き込まれる。日常的素材をミステリー仕立てにしているという点のみ既読の北村作品と通じているか。何にせよキャラクターすべてが生き生きしていて、読んでいて心地よい。すべて文庫化されるまで、ぼくは果たして読むのを待てるだろうか?(1997/11/30)


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