【読書メモ・感想】『フェミニズムの帝国』 (村田 基) 1997/1/5
男女の立場が逆転、というと差別表現か?とにかく、女性優位社会を描いた悪夢のような物語である。女性とは何か?男性とは何か?いわゆる「女らしさ」とか「男らしさ」の常識を徹底的に打ち砕いてくれる。職場の女性上司にたいした理由もないのに配置転換を申し渡された主人公の男性が帰宅途中にレイプ事件(あの、誤解なきように書いておきますが、女性が男性をレイプするのです、この物語の世界では)に巻きこまれたのをきっかけにメンズ・リブ運動に身を投じ、男性と女性の社会的役割(といわれていたもの)が逆転したのはどうしてなのかを疑問に思いはじめる、っていうのが粗筋なんだけど。いや、すごい物語ですよ、これは。SFなんかには興味ないという方にもぜひ。(1997.01.05)
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