【読書メモ・感想】『忠臣蔵元禄十五年の反逆』 (井沢 元彦) 1996/12/6
歴史ミステリというと、まず思い浮かべる作家は井沢元彦です。梅原猛の『水底の歌』に材をとった秀逸なデビュー作『猿丸幻視行』以来コンスタントに発表され続ける作品群はとてもすばらしいものです。ノンフィクションでも『逆説の日本史』シリーズをはじめとして、鋭い考察がなされています。さて、この作品は題名の通り忠臣蔵の真実を解き明かしていく趣向になっています。なぜ赤穂浪士は反逆しなければならなかったのか?吉良上野介はほんとうに悪人だったのか?松の廊下を写実的に描写したならば?そして、浄瑠璃『仮名手本忠臣蔵』に秘められた作者の真実の意図<将軍討罰>とは?義士討ち入りの日も近いことですし、このような物語も一興かと。(1996.12.06)
« 【読書メモ・感想】『秘密なら、言わないで』 (ジョイ・フィールディング) 1997/1/10 | トップページ | 【読書メモ・感想】『チ。―地球の運動について―』(魚豊) 2022/11/27 »
「1996年の読書遍歴」カテゴリの記事
- 【読書メモ・感想】『パタリロ10』『パタリロ11』 (魔夜峰央) 1996/12/9(2022.11.26)
- 【読書メモ・感想】『ナイン』 (あだち 充) 1996/12/13(2022.11.26)
- 【読書メモ・感想】『ひみつのグ印観光公司』 (グレゴリ青山) 感想 1996/12/9(2022.11.26)
- 【読書メモ・感想】『バッド・プレース』(ディーン・R・クーンツ) 1996/12/31(2022.11.26)
- 【読書メモ・感想】『おばちゃまはアフリカスパイ』 (ドロシー・ギルマン) 1996/12/31(2022.11.26)
この記事へのコメントは終了しました。
« 【読書メモ・感想】『秘密なら、言わないで』 (ジョイ・フィールディング) 1997/1/10 | トップページ | 【読書メモ・感想】『チ。―地球の運動について―』(魚豊) 2022/11/27 »
コメント