【作家】ロバート・B・パーカー

2012/12/09

マヤの予言

ノズトラダムスの「1999と7の月」の予言のあたりで、もしほんとうに世界が滅びるなら、スペンサー・シリーズを出ているところまで読んでからにしてほしい、というような内容を当時の日記か感想文のどこかに書いた、と思う。過去のソースを調べてみれば、どこに書いたか判るのだが、まあいいか。
そして、今月、21日は例のマヤの予言である。いやまあ、予言だかなんだかも、そもそもよくわからないけれどなあ。スペンサー・シリーズはすべて文庫化され、未読はあと2冊を残すところとなった。『盗まれた貴婦人』と『春嵐』である。週末に買って読もうとしたら、『春嵐』はあったけれど、『盗まれた貴婦人』がないのだな。3~4軒、書店をまわってみたのだけれど。とりあえず、探して読むことにしよう。


2012/03/18

『プロフェッショナル』 (ロバート・B・パーカー) 感想

「あんた、結婚してるのか?」「いや、だが夢の女性といっしょにいる」 スペンサー・シリーズではいつものごとく繰り返されるやりとりだ。そして、この話は、だれもが夢の女性や理想の男性にたどりつくわけではないことを示しているようにも思う。それで、数撃てば当たるのか?夢の女性を追求するスペンサーのほうが好ましく思えるのだがな。「結局、私たちがどういう人間かということ」というスーザンの意見に尽きる。

『灰色の嵐』 (ロバート・B・パーカー) 感想

スペンサーは何物にも依存しない、とスーザンは言っている。「私も例外ではないわ。あなたには、例え私のためであっても、決してしないことがある」 パイの話でごまかされているが、この部分はとても興味深い。スーザンの言いたいことが、わかるようなわからないような。
それにしても、灰色の男との決着が、このようになるとは思ってもみなかった。

『昔日』 (ロバート・B・パーカー) 感想

事件は浮気調査から始まる。だから、といってはなんだが、スペンサーとスーザンが結婚について考えている。というか、ふたりに結婚についての会話をさせたいから、事件は浮気調査になったのか?彼らの結論は変わらないようである。結婚しているのか?との問いに、スペンサーは「ある意味で」と答え続けるであろう。昔起こったような波乱は、もう起こらないのであろうな。

2010/12/14

『ドリーム・ガール』 (ロバート・B・パーカー) 感想

『儀式』、『海馬を馴らす』の続編と言えばいいのか?エイプリル・カイル再登場。思えば、彼女の存在は、スーザンとスペンサーの対極に位置しているのだな。「充分ではなかった」とスペンサーは言うが、そもそも誰かに誰かを救うなどということはできないのではないか?暗澹とした気分になる。スペンサーの論理では通らない現実がそこにあると突きつけられる思い。この件に関しては、スーザンは昔より落ち着いて対処しているように思える、というか我関せずといったところ。スーザンに容れられないということは、イコール破滅であることは自明すぎるほど自明なのかもしれない。

2010/05/30

『訣別の海』 (ロバート・B・パーカー) 感想

ジェッシイ・ストーン・シリーズ第5作。この話も、シリーズとしてはあんまり進展しないなあ。そうだ、ロバート・B・パーカーも、すでにこの世の方ではないのだなあ。と感慨深く読みました。とはいえ、事件の方は、スペンサーと比べるとあんまり好みじゃありません。異常な性犯罪にふれたストーン署長が、では自分はどうなのかと不安になるのだけれど……。物語の結末をみる限り、彼が元妻とうまくいくようになるのかと不安になります。「俺は俺たち両方を信じる必要があるんだろう」 スペンサーなら、間違ってもこうは言わないでしょう。どちらが正しいとは言えないけれど、たいていの男は、どっちかといえばストーン署長に近いのかもしれません。

2010/01/20

ロバート・B・パーカー氏の訃報

ロバート・B・パーカー氏死去
友人からの情報でパーカー氏の訃報を知り、たいへん驚く。ご多分にもれず、ぼくもふと手にした『初秋』以来のファンである。スペンサー、サニー・ランドル、ジェッシイ・ストーンと、ほんとうに楽しませていただいた。とりわけ、サニーの今後が気になっていたのだが、未出版あるいは未訳で、あとどのくらい読むことができるのか……。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。

2009/10/25

『スクール・デイズ』 (ロバート・B・パーカー) 感想

高校で起こった銃の乱射事件。犯人として逮捕されたのは、ふたりの男子生徒だった。スペンサーは、そのうちひとりの祖母から依頼を受けて調査を始めるが……。
ホークが登場しないのは、これが荒事に属する物語ではなく微妙な問題を孕んでいるからなのだろう、と容易に想像できる。そして、スーザンまでもが学会のため最終章まで登場しない。前者はともかく、後者はなぜなのかといぶかしんでいたら、物語の後半に至って推理向きでないぼくの頭にも真相がおぼろげに判ってきて納得。今度ばかりはふたりにバカップル(褒め言葉ですよ)ぶりを発揮させるわけにはいかなかったのだろう。スーザンの不在そのものが、叙述トリックのようなもの(笑)なのかもしれない、と思った次第。
「おれは全員を救うことはできない。それどころか、救おうとした人間の半分も救えない」 スーザンのこと以外では、スペンサーはいつでも冷静だ。仕事は善悪の理の外側にある。
「わずかな希望でもないよりはましよ」ということをスーザンは「あなたから学んだの」とスペンサーに言う。しかし、ある登場人物に対する「そのまえに詩の才能を磨かないと」という明確な拒絶は、その人物にわずかな希望も与えない。このあたりの平衡感覚が、スペンサーの面白いところだと思うのである。

この巻より訳者は加賀山卓朗氏に。菊池光さんが2006年に亡くなられ交替。翻訳ものの場合、訳者が変わると違和感が大きかったりするのですが、これは大丈夫でした。


2009/09/05

『冷たい銃声』(ロバート・P・パーカー) 感想

背中からとはいえ、あのホークが銃で撃たれ、重傷。『背信』にも登場したホークの恋人セシルは、見舞いに来るのを拒むホークについて言う。「彼は自分の中に籠もって、癪に障るほど充足していて、ただそこにいるだけだわ」それは、かつてスペンサーとスーザンが対峙しなければならなかった問題と同じ。自分自身において無欠であることは、けっきょく他者の疎外によってのみしか成立しないのか?スーザンとスペンサーは、その答えを見つけようとして紆余曲折あったわけだが、今は落ち着いている。ではホークは?セシルも含めて、ホークの恋人として登場した女性たちが、人間のフィジカル面を扱う医者であることと、スーザンが精神科医なのは、婉曲な暗喩なのかもしれんな、とか、ちょっと思った。「お前は変わらない。おれは変わらない。結構だ。おれたちがその点について争わないかぎり」とホーク。ある意味ヴォルテールより徹底している?それについて争わないのが愛だとは、やはりどにも思えない。争うけれど、スーザンのようにそれを超えた何かを探すのが愛なのでは?

2009/04/29

『ガンマンの伝説』 (ロバート・B・パーカー) 感想

パーカー版<OK牧場の決闘>。ワイアット・アープの物語。ハードボイルドと西部劇って通じるところがあるのかもしれないな、と読んでいて思う。だが、パーカーなのだから、単純にガンマンの話にならないところは期待通りといっていい。愛情と友情と絆の物語。しかし、たとえばスペンサーやサニー・ランドルと比べて釈然としない感じが残るのは、詰まるところ銃で解決がついているからなのだろうか?それが史実と言われればそうなのだが。(2009/03)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

DVD | 【アニメ】その他 | 【アニメ】ブラック・ジャック | 【コミック】その他 | 【ドラマ】その他 | 【ドラマ】必殺 | 【作家】H.P.ラヴクラフト | 【作家】R・D・ウィングフィールド | 【作家】かんべむさし | 【作家】はやみねかおる | 【作家】エドガー・ライス・バロウズ | 【作家】エドモンド・ハミルトン | 【作家】グラハム・ハンコック | 【作家】コナン・ドイル | 【作家】ジョイ・フィールディング | 【作家】ジョン・ダニング | 【作家】ジーン・リューイック | 【作家】スタンリイ・エリン | 【作家】スティーブン・バクスター | 【作家】ダニエル・キイス | 【作家】テッド・チャン | 【作家】ディーン・R・クーンツ | 【作家】トマス・H・クック | 【作家】ドロシー・ギルマン | 【作家】ハンス・ベンマン | 【作家】パトリック・ジュースキント | 【作家】フィリップ・ワイリー | 【作家】ブリジット・オベール | 【作家】ペネロピー・エヴァンズ | 【作家】モーリス・ルブラン | 【作家】リチャード・プレストン | 【作家】レイモンド・チャンドラー | 【作家】レイ・ブラッドベリ | 【作家】ロス・トーマス | 【作家】ロバート・B・パーカー | 【作家】ロバート・R・マキャモン | 【作家】ロバート・ゴダード | 【作家】三上延 | 【作家】三崎亜記 | 【作家】中山市朗 | 【作家】乃南アサ | 【作家】久世光彦 | 【作家】乙一 | 【作家】乙川優三郎 | 【作家】乾くるみ | 【作家】五十嵐均 | 【作家】井上雅彦 | 【作家】井沢元彦 | 【作家】京極夏彦 | 【作家】伊坂幸太郎 | 【作家】出久根達郎 | 【作家】加納朋子 | 【作家】北原亞以子 | 【作家】北川歩実 | 【作家】北村薫 | 【作家】北野勇作 | 【作家】半村良 | 【作家】吉村達也 | 【作家】多岐川恭 | 【作家】夢枕獏 | 【作家】宇江佐真理 | 【作家】宮部みゆき | 【作家】小川洋子 | 【作家】小松左京 | 【作家】小林信彦 | 【作家】小林泰三 | 【作家】小野不由美 | 【作家】山本周五郎 | 【作家】山田正紀 | 【作家】島田荘司 | 【作家】川端裕人 | 【作家】平井和正 | 【作家】平岩弓枝 | 【作家】広瀬正 | 【作家】志水辰夫 | 【作家】恩田陸 | 【作家】新井素子 | 【作家】日下三蔵 | 【作家】明野照葉 | 【作家】木原浩勝 | 【作家】朱川湊人 | 【作家】村上龍 | 【作家】村田基 | 【作家】東野圭吾 | 【作家】松本清張 | 【作家】柴田錬三郎 | 【作家】栗本薫 | 【作家】梨木香歩 | 【作家】梶尾真治 | 【作家】森博嗣 | 【作家】横山秀夫 | 【作家】横溝正史 | 【作家】氷室冴子 | 【作家】江國香織 | 【作家】江戸川乱歩 | 【作家】池波正太郎 | 【作家】浅田次郎 | 【作家】浦賀和宏 | 【作家】清水義範 | 【作家】清涼院流水 | 【作家】澤木喬 | 【作家】瀬名秀明 | 【作家】田中芳樹 | 【作家】田島照久 | 【作家】皆川博子 | 【作家】眉村卓 | 【作家】福井晴敏 | 【作家】筒井康隆 | 【作家】篠田節子 | 【作家】米澤穂信 | 【作家】綾辻行人 | 【作家】草上仁 | 【作家】荻原浩 | 【作家】薄井ゆうじ | 【作家】藤堂志津子 | 【作家】藤木稟 | 【作家】藤本ひとみ | 【作家】藤沢周平 | 【作家】藤田宜永 | 【作家】西澤保彦 | 【作家】谷甲州 | 【作家】貫井徳郎 | 【作家】貴志裕介 | 【作家】赤木かん子 | 【作家】酒見賢一 | 【作家】野田昌宏 | 【作家】鈴木光司 | 【作家】長岡弘樹 | 【作家】阿刀田高 | 【作家】高橋克彦 | 【作家】高橋留美子 | 【作家】高田祟史 | 【作家】高田郁 | 【作家】J・K・ローリング | 【映画】その他 | 【漫画家】あだち充 | 【漫画家】グレゴリ青山 | 【漫画家】今市子 | 【漫画家】吾妻ひでお | 【漫画家】大和和紀 | 【漫画家】大和田秀樹 | 【漫画家】安彦良和 | 【漫画家】川原泉 | 【漫画家】日渡早紀 | 【漫画家】明智抄 | 【漫画家】末次由紀 | 【漫画家】杉浦日向子 | 【漫画家】村枝賢一 | 【漫画家】松本零士 | 【漫画家】柳沼行 | 【漫画家】桑田次郎 | 【漫画家】業田良家 | 【漫画家】横山光輝 | 【漫画家】水木しげる | 【漫画家】真船一雄 | 【漫画家】秋月りす | 【漫画家】荒川弘 | 【漫画家】萩原一至 | 【漫画家】藤子・F・不二雄 | 【漫画家】高屋良樹 | 【漫画家】高田裕三 | 【漫画家】魔夜峰央 | 【特撮】その他ウルトラシリーズ | 【特撮】ウルトラマンネクサス | 【特撮】ウルトラマンマックス | 【特撮】ウルトラマンメビウス | 【特撮】仮面ライダー000 | 【特撮】仮面ライダーW | 【特撮】仮面ライダーウィザード | 【特撮】仮面ライダーカブト | 【特撮】仮面ライダーディケイド | 【特撮】仮面ライダーフォーゼ | 【特撮】仮面ライダー響鬼 | 【特撮】全般 | 【特撮】生物彗星 Woo | 【読書】1996年の読書遍歴 | 【読書】1997年の読書遍歴 | 【読書】1998年の読書遍歴 | 【読書】1999年の読書遍歴 | 【読書】2000年の読書遍歴 | 【読書】2001年の読書遍歴 | 【読書】2002年の読書遍歴 | 【読書】2003年の読書遍歴 | 【読書】2004年の読書遍歴 | 【読書】2005年の読書遍歴 | 【読書】2006年の読書遍歴 | 【読書】2007年の読書遍歴 | 【読書】2008年の読書遍歴 | 【読書】2009年の読書遍歴 | 【読書】2010年の読書遍歴 | 【読書】2011年の読書遍歴 | 【読書】2012年の読書遍歴 | 【読書】作家別未分類 | アニメ・コミック | ウェブログ・ココログ関連 | ゲーム | コネタマ | パソコン・インターネット | ワーカホリックなSE生活 | 創作掌編 | 日記・コラム・つぶやき | 映画・テレビ | 書籍・雑誌 | 音楽

他のアカウント

2016年9月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

カテゴリー

無料ブログはココログ

★★★★