【作家】眉村卓

2012/03/18

『重力地獄』 (眉村卓) 感想

古書。短編集。再読。
たまたま、古書店でハヤカワ文庫版の初版を見つけたので買ってみた。100円である。専門店に行くともっと高額で売られていると思うので、とても奇妙な気分になった。
第一回SFコンテストで二席に入った「下級アイデアマン」など、初期の作品集である。「悪夢と移民」は身につまされるものを感じる。

2011/08/21

『月光のさす場所』 (眉村卓) 感想

古書。短編集。再読。「鳳凰傘下」「月光のさす場所」「暁の前」「オーディション」「霧に還る」「剥落の冬」
昔読んだ時にも思ったが、「霧に還る」が衝撃的だ。親を乗り越えて更に先に進もうというのが子供の本能であろうと思う。しかし、この結末は・・・。

2010/03/31

『僕と妻の1778の物語』 2011年1月公開

『僕と妻の1778の物語』2011年1月に公開とのこと。主演は草なぎ剛・竹内結子。SF作家の眉村卓氏が奥様のために1日1話を贈り続けたエピソードに基づいたもの。ぜひ観たいと思います。




2009/12/27

『逃げ姫』 (眉村卓) 感想

古書
・「逃げ姫」 世界のルールは、自分がそこに属しているからこそ、ふつうのものに感じられる。一歩引いた目で見れば、自分たちのルールも奇妙なものかもしれない。そういう思考は大事だよな、と思う。問題は、どこまで引いてみるかということに他ならないのかも。
・「見知らぬ私」 人間は何かに支配されている。自分がその何かの側だとしたら?少数に廻りたい人間というのは、案外に少ないと思う。
・「信じきれない」 相手をほんとうに好きになった瞬間にだけ働くテレパシー。これは、常時心が読めるよりもかなり不幸な状態では?
・「彼が消えた」 お金以外にもっと大事なものがある、というのと「愛の紙幣」はいささか矛盾しているような気もするのだがな。人間は、そんなものでしか、形のないものの価値を示せないんですかね…。
・「奇妙な夜」 世の中に属するということは、ほんのささいなズレでだめになってしまうのだな。属せないのだとして、その時に誰といるかというのは重要ですね。

『素顔の時間』 (眉村卓) 感想

古書
・「点滅」 人間に内在する欲望は正しいものなのか?それが、外部からもたらされているとしたら?欲望が何もなければ人間ではないわいな、とも思う。いつの間にやら競争に勝つのは正だと信じているわけだが…。
・「逢魔が時」 二編目は能力が外部由来なわけか。これも難しい。何かの才能があれば、それに悩まない者などいないと思う。持たざる者にとっては、いっそ贅沢に思えるのだが?
・「秋の陽炎」 序盤で「あの真珠色の朝を…」をちょっと思い出した。この陽炎が見えたなら、自分の目にはどう映るのであろうな?
・「枯葉」 ここで言う50年後っていつのことなのだろう?
・「素顔の時間」延伸時間…というのが面白い。どうせもとに戻るのだから、やりたいほうだいの時間。そちらが素顔の時間なのか。ということは、覆水が盆に帰らぬこの世が愛おしい。
・「減速期」 昔のことばかり思い出すようだと人生は減速しはじめた、ということ?それなら、ぼくはずっと減速しっぱなしだな。
・「少し高い椅子」「あなたはだぁれ?」の逆といったところか。サラリーマンなんて、取り替えのきく部品のようなものだね。どうであれ、「本質的には同じ」というのが耳に痛いな。

『ポケットのXYZ』 (眉村卓) 感想

古書。ショートショート集。FM大阪の「男のポケット」という番組のために書かれ、読まれたもの。『ポケットのABC』の続きらしいが、そちらは未入手。『ぼくたちのポケット』は昔に読んだ。たぶん、そのあとがきに書かれていたのだと思うのだが、「約束の甲子園」というのをどうしても読みたくて、探した記憶がある。何年か後に『鳴りやすい鍵束』で読めた時はうれしかったな。
いずれにせよ、こうして本で読むのもいいのだが、朗読とかされたものは、ソフト化されないのであろうな?聞いてみたいのだがなあ。

『ワルのり旅行』 (眉村卓) 感想

古書。「ワルのり旅行」「主任地獄」「長い三日間」「屋上の夫婦」「われら恍惚組合」「トドワラの女」「トロキン」「青い道化」
脱サラを果たした人々が、かつて所属した会社の名で社員旅行を実行する、というのが表題作。社員旅行なんて、行く気になったことがないのだがなあ。組織に属さなくなると、もとの組織が妙に懐かしく感じるということなのか?組織に属さないというのは、どういう感じなのでしょう?
「長い三日間」は、週休が三日になった世の中が舞台。休みが三日もあっても仕方ない、と思ってしまう。きっと、ぼくも主人公のように適応できない側になろうな、と思う。
「トロキン」 この集のうち、明らかにSFテイストなのは、これのみ。主人公は、妻に都心にしか売っていないトロキンという安定剤を買ってくるように頼まれるのだが……。「自分の奴隷みたいなひとりの人間」というのが辛辣である。しかし、気づかなければ幸せなのでは?そう、世間一般と同じように。

2009/03/01

『孔雀の街』 (眉村卓) 感想

古書。
・「孔雀の街」 この表題作は発表当時に雑誌で読んだ記憶がある。タイムスリップして過去からやってきた青年が目にした<孔雀の街>。そこでは奇妙な制服を着た連中が…。ひねったラストシーンがなんとも無気味な一編。これの発表紙が「Cobalt」だったというのが今ではちょっと信じられない気持ちです。
・「めまいの旅」 <あなたにとっての女というもののイメージに閉じ込められた> ひとつ手に入れると前のが消えてしまう林檎というのがイメージとして怖ろしい。
・「デスブロイアの女王」 どんな世界も、そこに自分が在るということは疑わしいもの。異世界に至り、帰還を果たせば、この世もまた。
・「仕方なく、ウェンディ」 ピーター・パンとウェンディの違いは、後者が大人になるというのがどういうことなのか内心ではすでに判っているということだ。前者は男の子。後者は女の子。そういう意味で、男の子というのは厄介なものなのであるよ。(2009/01)

『午後の楽隊』 (眉村卓) 感想

古書。ショートショート集とあるが、短編に近い長さのものも多い。
冒頭の「知りつくした街」も掌編というには長い。 眉村作品には思いがけず異世界に滑り落ち、帰るかどうか悩む作品が多いように思うが、これもそのバリエーション。悩むよな、やっぱり。
「窓の外」 男というのは窓の外に出ていくもんです。どうなるかとか、およそ考えない生き物なんですよ。
「家庭設備診断員」 これ研修で使えそうですね (笑) いや、家庭設備をパソコンに置換すると笑ってばかりもいられないのかな。
他、ショートショート多数。やっぱり面白い。実家に行った時、今度は眉村作品を持って帰ってこようかな(2009/01)

『かなたへの旅』 (眉村卓) 感想

古書
・「夜風の記憶」 学生時代を過ごした街というのは、過去という時間への入り口となりやすいものなのかもしれない。若い時の自分に会うとみじめな気分になる。そんな気持ちが、ちょっと判る年齢になったのかもしれない。
・「S半島・海の家」 <海の家なんかじゃなく、都心のプールが合っている>というのは自身の判断か?皆、何かに踊らされているから、こういうことが起こる。起こったところで商魂たくましく…というのは今もそうであるな。
・「檻からの脱出」 元の世界に帰ったところで意味があるのだろうか?たしかそういう短編も眉村氏は書いてらしたと思う。そのものずばり「空しい帰還」という題名だったと記憶している。
・「乾いた旅」 <ああするしか仕方がなかったのである> 判りすぎるほどに判るな、その気持ち。
・「潮の匂ひ」 <都とやらへ行くんだ> これは上記の逆を言っている。これも判りすぎるほど判る気持ち。要するに自分では選択できないが、なってしまえばそれはそれということかな。男ってそういうものかも(2009/01)

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