【作家】J・K・ローリング

2009/07/21

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』 (映画) 感想

映画、観てきました。原作感想でも書いてますが、なんというか、とても、もどかしい感じがします。なんだよ、そこで終わるのかよ的な感じ。原作では、この後を一気読みして憂さが晴れるわけですが、映画の最終作は更に前後篇に分かれるのだから、次もまたイライラした感じが続くのか……と。夏休みということもあって、満員御礼な感じで当日はチケットもとりにくい状況。子供も多いです。この子供たちみんなが、原作読んでいるわけでもなかろう。今回はかなり恋愛ネタが占めていて、例えば小学生の男の子なんかにはちょっとどうかな、とかも思ったりしました。

2009/04/11

『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』 (J・K・ローリング) 感想

この巻を含めてですが、これまでの話は壮大なプロローグにすぎなかったわけです。これでやっと役者が揃ったような感じでしょうか。きっと、次を執筆中の作者はかなりのプレッシャーを感じているのだろうな、と思います。次巻『ハリー・ポッターと不死鳥の勲章(仮題)』は出版が遅れているそうですし。何しろ読む方にしてみればほんの数時間のことだけれど、書く方、またそれを訳す方はたまったものではないです。好きでなければできないことですね。願わくはこのテンションが最終巻まで持続されますように。
この巻は冒頭から波乱の展開。なにしろ章題が「リドルの館」ですものね。ハリーの夏休みシーンから始まるというお約束がここでもう破られています。3巻続いたいろいろなお約束がこれを手始めに破られていくのですが、みなさんはどう感じられましたか?この巻でそこまでやってしまってよいのかなと、ぼくなどは思ったのですが。まあ、これまでもあっと驚く伏線を多々はってきた作者のことですから、先の先まで計算済みなのかもしれないですね。
それにしても、3人組も14歳、それぞれにいろいろとあります。自覚していることも自覚していないこともね。読んでいて大人は回想モードに入りませんか?自分がその年齢の時はどうだったろう?とか。魔法使いであろうとそうでなかろうと14歳の悩みは14歳の悩みですよね。そして、どうなのでしょう?そろそろそのあたりが、子供たち、とりわけ低年齢層にはついてこられなくなっていませんでしょうか?それとも、そんなこともないのかな?うーむ。小学生の感想をぜひに聞いてみたい気分ですね。
しかし、ハリーはあいかわらずよくやります。けっして有利な立場にばかりいるわけではないし、本人もだいぶ自覚が進んでいるようですが、目立つということがけっしてプラスの要因ではないことを理解し、かつそれを乗り越えないとならないわけですからね。14歳という年齢には、それはかなりつらいことではないかと思うのですが。まあ、だからこそ読者皆が声援をおくるわけでしょう。最初に憂慮したように、力を持つことで力に寄りかかるタイプのいやな少年にはならないようです。でも、次かその次あたり、力を行使する誘惑に何らかの形で彼をさらしてみても面白いかもしれません。ヴァルデモート側につきそうになるハリーというのも見てみたいと思うぼくは、いけない読者でしょうか?
何にせよ、まだ物語は始まったばかりです。きっと、次巻では更なる波乱が待ち受けることでしょう。何しろ、最終章の章題は「始まり」なのですからね。(2002/10)

2009/03/15

『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』 (J・K・ローリング) 感想

シリーズも3冊目に入ると安定した気分で読むことができるね。物語が新学期から始まることも、学年の終わりまで続くであろうことも、例によって例の教科に新しい先生が赴任してくることも、もはやお約束であろう。題名にある通り、今回のキーポイントになる人物は”アズカバンの囚人”ことシリウス・ブラック。おばさんの言動に切れたハリーが思わずダーズリー家で魔法を使ってしまうのだが、この件で例の<未成年者魔法使いの制限事項令>もなぜだか適用がうやむやな感じになってしまうほど<魔法省>は慌てているらしい、という感じ。
そう、今巻のほうがお話的には1巻の正続編のような感じですね。ハリーの生い立ちと密接に関わった展開になっている。本を読みなれた人になら、このシリウス・ブラックなる人物の役割については、序盤で推測ができると思う。メインになる謎は謎として、ハリーの魔法学校生活をいつものように楽しんで読むのがよいかと思う。まあ、それでも結末は前2冊よりかなりサプライズが効いているとだけは書いておきたい。それはないだろう、と思わず声に出してしまったし……。これ、最初からこんなふうに考えて設定していたのだろうかな?
枝話として面白いのは、ハーマイオニーの時間割の件。うーむ、頭のいい人というのはどうしてこういう類の無理をするのだろうね。勉強は楽しんでやるべきですぞ、学生諸氏。

『ハリーポッターと秘密の部屋』 (J.K.ローリング) 感想

二巻目。なるほど、このように物語をはじめるのか。『ハリーポッターと賢者の石』のラストがああいう感じだったので、ふつうだとさぞやイヤな感じの少年に変化したかと思いきや・・・・・・。なるほどね、魔法は学校の外で使ってはならないっていうのはよい設定かも。これでとりあえず就学中のハリーのダドリー家での地位は決定というわけだ。まあ、たとえそういうルールがなかったとしても、ハリー本来の性格からいってそれほど悪くはならなかったろうかな?いやいや、魔法にあこがれる少年諸君にはわかってもらえると思うけれど、もし魔力があればこうもしたい、ああもしたい、といった暗い思いは力弱い者にこそ顕著。自分に何らかの特別な力が備わっていると知って有頂天にならないのなら、それは人間ではないし、ましてや少年とは呼べないのではなかろうかな?
さて、ホグワーツでの2年目は1年目ほど安穏としたものではなかったようだ。終わりよければすべてよしとしてしまってよいものかどうか?この物語から得られる教訓は何か?いささかうがったものの見方で言えば、少年よ、信とするに足る教育者とは誰か?ということかな。まあ、ほとんどの場合、生徒が教師を選ぶわけにはいかない。そこに学校というものを楽観的に見ることのできないひとつの側面があるとも言える。もうひとつはあれだな「脳みそがどこにあるか見えないのに、一人で勝手に考えることができるものを信用しちゃいけない」、これは自明のように思えてなかなかに守れない教訓だと思う。
そして、気になるといえば、ハリーという少年がどのように成長していくか?力を持つ者は力の誘惑に打ち勝たなければならない。これはすべてのファンタジーの持つ大きなテーマのひとつ。この巻でも小出しにされているような感じがするのだけれど、さてどうなることか?

『ハリー・ポッターと賢者の石』 (J・K・ローリング) 感想

世界3600万部の大ベストセラーだそうである。膨大すぎてちょっとピンと来ない数字であるが、奥付に初版第410刷と入っていて驚く。もちろん日本語版だけでの数字。いやいや、長い間本を読むのを趣味にしてきたけど、かつてお目にかかったことのない数字ですね。
まあ、これだけ流行し、映画化もされると世の中にはいろんな人がいらっしゃるもので、<魔女を賛美するような内容は宗教的見地から好ましくない>をはじめとして毀誉褒貶の激しいことだ。まあ、例にひいたような<批判>は、そもそも物語というものを枉げて理解しようとしているわけで笑止ですがね。
第1巻読了時点でのぼくの感想はというと、少々ひねくれているかもしれません。あえて誤解をおそれずに言えば、いかにも読書を趣味とする人間が喜びそうだなあ、というもの。どういう意味かって?つまり一種の貴公子流離譚なところなんだけどね、悲惨な生活を送っている自分はじつは高貴な身分の出身で、その力を是とする異世界ではヒーローである、と。まるで、腕力に欠ける人間がやたら超能力みたいなものに興味を示すのに似ていません?ファンタジイなんだからそれでよいのかもしれないのだけれど、いつもいつもやっぱり釈然としないのだよね。序章あたりで叔父一家にいじめられ尽くしていたハリーが、どうして何の屈折もなく寮生活の中心人物になったりするわけ?シンデレラとかと同じ納得のいかなさだな、人間ってそんなに簡単に価値転換できるもの?それともそれこそが高貴さの証?すべてが血筋とかにかかっていると言われているようで、どうもね。ここでぼくが思い出すのは『風の海 迷宮の岸』の泰麒だったりする。こちらは、そこまで悩まなくてもいいじゃないかと思うけれど、まだ彼のほうがぼくには理解しやすい。あちらのほうがふつうの反応じゃないの、と考えるのはぼくも屈折した人間だからかな?
あと、物語の随所にマグル=普通の人間を一段低く見るような描写が垣間見えることも気になるな。しかもハリー自身がそれに多少とも染まっていくようにも感じられる。特にラストの一言などは、ジョークとしてもいただけない。まあ、でも、この魔法族と一般の人間の関係が巻を追うにつれてどう変化していくのかは見どころのひとつかもしれません。といったところで、この物語でいちばん気に入ったところを示すのであれば<敵に立ち向かっていくのにも大いなる勇気がいる。しかし、味方の友人に立ち向かっていくのにも同じくらい勇気が必要じゃ>というところ。ラスト近くですね。なんでもない、ごくふつうの、でもなかなか出せない勇気。そういったものが評価されていることはすばらしいです。
さて、なんだかぐちゃぐちゃ書いたあとに言うのもなんですが、たいへん面白く読めたのは事実です。しばらく間をおいてから2巻を読んでみてもよいかもしれないな、と思いました。

2006/05/19

『ハリー・ポッターと謎のプリンス』J.K.ローリング

【感想】
前作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』よりは、じゃっかんページが少ないためか、手に持っても重量的にはさほどではありませんね。
さて、この巻を読了した感想ですが、『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』を初めて観て、おあずけを食っていた時の気分に近いですね。もどかしい(笑)。今回引かれた伏線が何も解決してないのだから当たり前か。
日本語題名が『混血のプリンス』と予告されていたのに『謎のプリンス』に変更されていて、やはり『混血』はまずいのかと思っていたのですが、本編を読んで納得しました。『混血』では誤訳になるのですね。本編では『半純血』と訳してありますが、なるほど意味としてはそうなのでしょう。でも、そのまま題名にするには苦しい。題名の変更は苦渋の選択なのかもしれません。
さて、今回後半は怒涛の展開ですが、ダンブルドアがあのままとは信じられません。最終章での大どんでん返しは常套手段ですよね。大どんでん返し……焼け焦げた右手は使えないが、じつはダンブルドアは左利きだったのだ!とか。すいません。わかる人だけわかって下さい。昔、そういう悲劇のヒーローがいたのです(笑)
あと、ぼくとしては、ヴォルデモートとの対決より、大人になっていくハリーたち、特にハーマイオニーとロンがどうなるのかのほうに興味がありますね。

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