【作家】エドモンド・ハミルトン

2007/02/05

『キャプテン・フューチャー全集11 鉄の神経お許しを 他全短編』 (エドモンド・ハミルトン) 感想

全集の最終巻は、<スタートリング>誌に発表された全短編。

「キャプテン・フューチャーの帰還」
この話を短編にしてしまうのは惜しいように思います。長編で読みたかったです。

「太陽の子供たち」
カーティスのこういうところが強調されている場面は、この話と「忘れじの月」の他に思い当たらないので、とても興味深いです。

「衛星タイタンの<歌い鳥>」
なぜオットーが変装するのではいけなかったのか?と言ってしまうと話が成り立たないか。サイモン・ライトの心中などというのは、この作品世界において最も不可解なもののひとつではないかと思う。

「鉄の神経お許しを」
CF短編の代名詞であるこの短編を通して読むのはじつは初めて。昔、『SF英雄群像』で紹介されていたのを読んだくらい。ある意味、これまでの長編の味わいにいちばん近いような気がします。

「忘れじの月」
「太陽の子供たち」とこれは物悲しい感じがします。

「もう地球人では……」
いちばん面白かったです。題名の意味に思わずニヤリとしますね。

「<物質生成の場>の秘密」
これも長編向きの話のように思います。この短さだと欲求不満が……。

後半の「フューチャーメンとその仲間たち」に収録されている17編のサイドストーリーは、それぞれ面白く読むことができました。とくに「キャプテン・フューチャーのもっとも不思議な冒険」は好きですね。前半のいわゆる短編よりも、それぞれニヤニヤしながら読むことができていい感じでした。

2006/07/05

『ラジウム怪盗団現わる!/小惑星要塞を粉砕せよ!』 (エドモンド・ハミルトン) 感想

4488637205ラジウム怪盗団現わる!/小惑星要塞を粉砕せよ!<キャプテン・フューチャー全集10>
エドモンド・ハミルトン 野田 昌宏
東京創元社 2006-01-31

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【感想】 前巻の発売からずいぶんと間があいたけれど、何かあったのか?まあ、もともと刊行時期が明示されているわけではないのだけれど、全巻購入プレゼントなどというものもついているので、まさかこんなに刊行間隔が空くとは思ってもいなかったのである。それまでは隔月で出ていたわけだしね。いちばん読みたいのは、じつは最終巻の全短編なので、これがいつ出るのか、ちょっと不安ではあります。 ともあれ、これにて長編全20作品が出揃いました。長編最後となる『小惑星要塞を粉砕せよ!』はハミルトン作ではないものの、<火星の魔術師>再登場という大舞台。『ラジウム怪盗団現わる!』のほうでは、カーティスのひそやかな願望などというのが垣間見えるなどという部分もあって、存分に楽しめました。

2005/10/21

『フューチャーメン暗殺計画 危機を呼ぶ赤い太陽』 (エドモンド・ハミルトン) 感想

4488637191フューチャーメン暗殺計画 危機を呼ぶ赤い太陽
エドモンド・ハミルトン 野田 昌宏
東京創元社 2005-09-29

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【感想】
『フューチャーメン暗殺計画』のほうの<黒ひげ>のエピソードは、やっぱり読んでいて楽しいと思う。『異次元侵攻軍迫る!』と同じくジョセフ・サマクスンの作だけど、こちらは何の違和感もないです。
逆に、『危機を呼ぶ赤い太陽』はハミルトン作なのだけれど、掲載誌が変っているせいなのか、かなりイメージが違っている。例えば、エズラ・ガーニー司令のジョオンに対する「もしもきみがキャプテン・フューチャーにであっていなければ」のあたりとかがそう。もっとも居心地の悪さを感じたのは、この話が<振動ドライヴ>の開発-つまり『輝く星々の彼方へ!』から十年後であると明記されているところである。こういう単一ヒーロー物で時間の経過というのは、あんまり気にしたことがないので、ちょっとショックだった。ということは、ジョオンって何年待たされているわけだよ……とエズラならずとも心配になってしまう。

2005/08/10

『人工進化の秘密!/魔法の月の血闘』 (エドモンドハミルトン) 感想

4488637183【書名】人工進化の秘密!/魔法の月の血闘<キャプテン・フューチャー全集8>
【著者】エドモンド・ハミルトン 野田 昌宏
Amazonを参照

【感想】
人工進化の秘密を手に入れようとする悪漢を追って、ついに人類文明発祥の地デネブへと足を踏み入れる『人工進化の秘密!』と、キャプテン・フューチャーの業績を映画化するという話の裏にある陰謀を探るため、キャプテン・フューチャーその人が主役の公募に応じるという『魔法の月の血闘』の二編。
前者はひとつのクライマックスだよな、と改めて思う。そういえば、訳出のスピードの問題もあったのかもしれないが、アニメではこれが最後の話だった。『魔法の月の血闘』のほうは、これまで活躍してきた場所をおさらいすることができる。このカーティスが別人に化けるという発想が次の作品に昇華したのかもしれない。次作を再読するのが楽しみですね。

2005/06/16

『宇宙囚人船の反乱/異次元侵攻軍迫る!<キャプテン・フューチャー全集7>』 (エドモンド・ハミルトン) 感想

4488637175宇宙囚人船の反乱/異次元侵攻軍迫る!<キャプテン・フューチャー全集7>
エドモンド・ハミルトン 鶴田 謙二 野田 昌宏
東京創元社 2005-05-10

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【感想】
『異次元侵攻軍迫る!』はブレット・スターリング名義でジョセフ・サマクスンが書いたもの。前半は、これまでにシリーズに登場した小道具が次々に登場して楽しい。ハヤカワで和訳されたのが後の方だったので、今回読むのは初めてだったのだが、別作者によるという違和感そのものはないものの、やっぱり何だか乗れないのである。
というのも、同時収録されている『宇宙囚人船』の反乱が、シリーズ中でも群を抜いた傑作であるからなのかもしれない。
キャプテン・フューチャーの乗り合わせた囚人護送船で反乱が勃発。船は太陽系外の小惑星に難破してしまう。命こそ助かったものの、小惑星は崩壊しようとしている。脱出手段は徒手で宇宙船を建造すること、というまさに波乱のストーリー。なんだって、囚人護送船に恒星間航行に使う<振動ドライブ>が装備されているんだという、そこはかとない疑問はあるのだが、そこを除いては息つく暇もない展開を見せます。「サイモンを死なせてたまるか!かれとオットーとおれの命はひとつなんだ!キャプテンあんたが生まれる前からのつきあいですぜ!」というシリーズ随一のショッキングな台詞がグラッグの口から叫ばれるのもこの巻。そして、物語の結末もまたシリーズ中、異色中の異色でありちょっと忘れがたいものとなっています。

2005/05/09

『彗星王の陰謀/惑星タラスト救出せよ!』 (エドモンド・ハミルトン) 感想

4488637167彗星王の陰謀/惑星タラスト救出せよ! <キャプテン・フューチャー全集6>
エドモンド・ハミルトン 鶴田 謙二 野田 昌宏
東京創元社 2005-03-24

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【感想】
『彗星王の陰謀』
昔読んだ時にはあんまり気にしてなかったのだけれど、どうもこの巻がカーティスとジョオンの恋仲を決定的にしたものなのだろうかな?ラストシーンではふたりの気持ちがかなりストレートに書かれている。
ところで、異次元よりの来訪者アルルスは何となくクトルフ神話を彷彿とさせませんか?この話を初めて読んだ時はラヴクラフトなんて知らなかったから、何となく読み過ごしていましたが。

『惑星タラスト救出せよ!』
シリーズ中で『宇宙囚人船の反乱』に次いで好きなエピソードがこれ。最後の最後に至って示される事の真相には、初めて読んだ時驚かされたものだ。スケールが大きい。何度読み返しても、このラストシーンではニヤリとしてしまう。スペース・オペラはこうでなくては。

2005/03/01

『輝く星々のかなたへ!/月世界の無法者』 (エドモンド・ハミルトン) 感想

輝く星々のかなたへ!/月世界の無法者 キャプテン・フューチャー全集
エドモンド・ハミルトン
東京創元社 2005-02-11
【Amazon】

【感想】
『輝く星々の彼方へ』
<物質生成の場>の秘密を求めて、フューチャーメンがついに太陽系の外へとその活動の場を広げる一巻。
超光速といえばワープというのがSFの定番であるが、この作品で使用されているのは高周波の電磁振動で推進力を得るという<振動ドライブ>。これってハミルトンのオリジナルなんだろうか?計算上は光速の何十倍もの速力を得ることができるとか。どんな計算なんや、という突っ込みを入れたくはなるけれど、まあそういうのもお楽しみではある。太陽系外ということでエズラ・ガーニーやジョオン・ランドールの活躍がないのがちょっと寂しいかな。あと、目的は水星の危機を救うことだったはずなのに、水星が結局どうなったかまではここでは描いていないのだよね。

『月世界の無法者』
<物質生成の場>の秘密を手にしたキャプテン・フューチャーが戻ってみれば、あらぬ疑いをかけられて太陽系警察に追われる身に……。
これ、ハヤカワ版ではずいぶん後になって訳出された。というか、ハヤカワ版は時系列では出なかったので、どうして太陽系政府主席が二代目になったのか、昔はわからないまま読んでいたのだよなあ。
月の地下に追い詰められたフューチャーメンが起死回生の策として用いる方法が楽しい。でも、そういう環境下でそういうことをしたら大惨事になると、ぼくは思うのだけど……。ずっと後になって『ジャイアント・ロボ』のOVAでバシュタールの惨劇を見た時にこれをまざまざと思い出したものですよ。

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