『ブラック・ジャック21』 21-17 生命の尊厳

『ブラック・ジャック21』21-17 生命の尊厳
原作は「99.9%の水」「二人目がいた」
なんだか釈然としないぞ。八頭身のピノコを最終回に見る事ができたのは僥倖だけれど、不完全燃焼な感じ。シリーズ前半は原作との微妙ながらも大きな差異に悩まされ続け、21になってからは妙なアクション編になってしまったのが歯がゆい。こういう作り方しかできなかったのかなあ。しかも、妙に明るい感じのハッピーエンド。BJってそういう物語じゃないと思うのだが、いかが?
最終回にふさわしい話は、やはり「人生という名のSL」なんだと思う。いや、それをモトネタに妙なことをやられたら、ほんとうに絶望したかもしれんけどね。八頭身ピノコにとどめてくれてよかった。
けっきょく、如月恵は本編には出てきませんでしたね。この21になってからのストーリーに恵をからませるのは無理があったでしょうし。残っている原作って何々なんだろう?いずれスペシャルで恵を登場させてほしいものです。

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『ブラック・ジャック21』 21-16 破滅への挑戦

『ブラック・ジャック21』21-16 破滅への挑戦
原作は「きたるべきチャンス」「腫瘍狩り」
例によって例のごとく、原作とはほとんど無関係に進みます。無理して原作を入れることはないと思いますね。この終盤にきてスカイホスピタル&白拍子が再登場したのにも驚きました。もうちょっと、他の面子と組み合わせた方が盛り上がったのではなかろうか?それにしても、スカイホスピタルのコンピュータ制御は最悪です。なんでもかんでも自動化すればいいというものではないでしょう。病院設備なのに、侵入者排除のためにレーザーを使っているのもどうかと思います。お金をかけるべきなのは、そういうところじゃないと思うのですがね。

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『ブラック・ジャック21』 21-15 BJ父親の真実

『ブラック・ジャック21』21-15 BJ父親の真実
原作は「骨肉」
うーむ。筋書きはほとんど「骨肉」の通りなんだけれど、フェニックス病がらみの部分が、こうなるとますますしっくりこない感じに。紅蜥蜴と小蓮が別人だったのも、なんだかすわりが悪い。これでは小蓮はただの意地悪娘ではないですか。ともあれ、これで、謎はほとんど解決ですね。あとはフェニックス病そのものとの闘いですか?あと何回くらい続くのだろう……。最近は特番に押されて放送回数が減っていて、ちょっとじりじりしています。

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『ブラック・ジャック21』21-14 恐怖のフェニックス病

『ブラック・ジャック21』21-14 恐怖のフェニックス病
原作は「ブラックジャック病」
といっても、もちろんフェニックス病とブラックジャック病はぜんぜん別物である。ともあれ、これでノワールプロジェクトの全容が判明。あとは人間関係がどうなっていたのかと、BJの父親がどのように関わっていたかということですね。なんだか、このまま終わってしまいそうなほど加速している感じ。如月恵はついに登場しないのだろうかなあ?

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『ブラック・ジャック21』21-13 ピノコ、日本へ帰れ!

『ブラック・ジャック21』21-13 ピノコ、日本へ帰れ!
原作は「ピノコ愛してる」
なんだそうだが、ポイントになる「わたしの肝臓を使って」しか共通項がないようです。原作の「ピノコ愛してる」は、ピノコが登場して間もなくのお話なわけで、これだけBJと時間を共にしたピノコとでは、自ずと事情が異なってきますよね。子供を危険な場所に伴いたくないと思うのはBJならずとも親の情というものでしょうが、これをもってピノコのパートナーとしての位置が再確認されたと思ってよいのでしょうね。つまり、写楽はせっかく再登場したのにふられた形というわけです(笑)。

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『ブラック・ジャック』ひったくり犬 樹海のかまいたち

『ブラック・ジャック』ひったくり犬 樹海のかまいたち
今回は蔵出しスペシャルとのことで、21になる前のテイストの話が楽しめました。「ひったくり犬」の原題は「万引き犬」。放映予定当時に起こった新潟中越地震に配慮して放映が自粛されたものです。ラルゴがどのように生還したのかが今の今まで謎だったわけですが、これで視聴者もすっきりしたことでしょう。
もう一編の原題は「通り魔」。これが放映されてなかった経緯はよくわかりませんが、どうしてこの日に放映することに決めたのか、そっちのほうがよほど謎です。ファンの多くが心配したように、テポドン発射の影響もなく放映されたわけですから。7/5にテポドンが発射されたことと妙な暗合を感じますね。もしかすると、ミサイル発射に抗議してわざとこれを入れたのでは、とまで思ってしまいますが、まあいくらなんでも偶然でしょう。

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『ブラック・ジャック21』 21-12 オーロラの彼方に

『ブラック・ジャック21』21-12 オーロラの彼方に
原作は「殺しがやってくる」
あのお。べつに無理に原作と関連づけることはないんじゃないかな。とりわけ、今回なんかは、まったくもって違う話になっていると思うのだが。共通しているのは、主題だけだと思う。いや、それも無理があるか。手術によって助けられた紅蜥蜴がBJをかばうのは個人的な感情からで、原作のように、BJの手術の凄味に度肝を抜かれたわけではないものね。ううむ。原作が何なのか考えなければ面白い展開だっただけに、ちょっと不満が残りました。

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『ブラック・ジャック21』 21-11 黒い医者の宿命

『ブラック・ジャック21』21-11 黒い医者の宿命
原作は「弁があった」
何がどう「宿命」なんだかよくわからん題名だなあ、と思う。黒い服を着ていると、キリコに間違われて、その妹のユリに撃たれるというのが宿命か(笑)。まあ、ここで言う「黒い医者」って、キリコのことでもBJのことでもなくて、ジョルジュ医師がフェニックス病に冒されていることを指すのだろうな。考え落ちなのか?
原作では、キリコの父の死因はキリコの安楽死措置にあるわけだが、そこから発展させてよく練られたストーリーになっていると思う。特に、怪我をした動物に対した時のユリの姿勢をピノコに示すところなどは、心憎い限りであり、さりげなくノワール・プロジェクトへのアンチテーゼになっているのだな、と思うのである。キリコの安楽死という手段が医療のもっとも極端な手段なのだとすれば、人を不死身にしようとするノワール・プロジェクトはどうなのか?物語はBJがその答えに辿りついたところで終わるのであろう。

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『ブラック・ジャック21』 21-10 紐育の奇跡

『ブラック・ジャック21』21-10 紐育の奇跡
原作は「ある老婆の思い出」
いやな予感はしたのだけれど、やっぱり「ある老婆の思い出」なんですか。状況が似ているので、もしやと思ったのだが……。物語の展開的にはこうなるのでしょうね。BJの父親とノワール・プロジェクトの過去がかなり見えてきた点は今後が楽しみです。アニメはアニメとして面白かったです。
でも、原作の「私たちは星を動かすようなもんだ」というBJの台詞とそれに対する<老婆>の述懐「その人の話は深く私の心につきささって消えなかった きっとあの人は むかし 人生をかえる大きな出来事に出会ったのだろう」は、とても好きな部分なので、できれば原作通りのアニメもいつか作っていただきたいと思います。

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『ブラック・ジャック21』21-9 心臓の刻印

『ブラック・ジャック21』21-9 心臓の刻印
原作は「本間血腫」
怒涛の急展開ですね。BJ撃たれてしまったけれど大丈夫かいな?マントの裏に隠していたメスにあたって大丈夫だったとか、そういう感じにするのか?謎の組織とノワールプロジェクトってどういう繋がりなんでしょうね。組織の狙いはBJの母親の形見のペンダントの謎に気づかせないことですか。ううむ。BJが死んだのをきちんと確認して、ついでにペンダントも回収するべきじゃあないのか?とにかく、待て!次回、という感じです。
ちなみに原作での患者はエラーズの山上投手。この顔は「がきデカ」ですよね。

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『ブラック・ジャック21』21-8 65年後の目覚め

『ブラック・ジャック21』21-8 65年後の目覚め
原作は「浦島太郎」
TVシリーズではキリコの初登場ですね。だんだん、無理矢理ノワール・プロジェクトがらみの話にしている感じが強くなってきたと思うのですがいかが?原作ではこの事例も日本での話しになっているのに。それとも、最初からこういう予定で、そのての話ばかりを残していたのだろうかな?原作の55年が65年になっているのも、なんでなんだろう?
原作では「俺たちは馬鹿だ」で終わっていますが、アニメでは意識が戻ったことに多少の救いがあるラストになってました。まあ、それよりも「ずっと同じ年なんてアッチョンプリケなのよさ」というピノコの台詞のほうが胸に迫るものがありましたよ。

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『ブラック・ジャック21』21-7 百億円 命の約束

『ブラック・ジャック21』21-7 百億円 命の約束
原作は「助け合い」
原作のコミックスでは、蟻谷さんはピノコに呼ばれたわけではなくて、偶然に車の中でニュースを聞いて戻ってくるのだよね。ほんとうに、まったく、ぜんぜんBJとは縁もゆかりもない。ただ、酒場で居合わせた同じ日本人というだけで。ふだん、(原作では特に)人に誤解されることが多いBJなので、蟻谷さんの親切は身にしみるほどうれしかったのであろうな、と思います。そういう、原作の何気なさが好きなんですよ。だから、この話まで、「ノワール・プロジェクト」がらみの話にしなくてもいいのに、という感じです。

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『ブラック・ジャック21』21-6 空飛ぶ病院

『ブラック・ジャック21』21-6 空飛ぶ病院
原作は「腫瘍狩り」
原作は……ってほとんど、別物の話になってますよ。
でも、この病院そのものを巨大なVTOLにして、医者の足りない世界のあちこちに派遣するというのは、とてもいい発想だと思います。もちろん、原作のテーマである機械まかせにしない、というのは重要なことではありますが、まずはそういうレアケースよりも、設備さえあれば何とかなることを、どうにかするほうが先決なのでしょう。世界はこういう飛行機の登場を待っていると思います。

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『ブラック・ジャック21』21-5 ロボットの腕

『ブラック・ジャック21』21-5 ロボットの腕
原作は「ホスピタル」
なぜか患者の少年がトリトンになっている。北欧だからか?原作は単に手を切除する話で、ロボット・アームなどというものは出てこない。切除つながりで、ブラック・クイーンこと桑田このみ再登場。「あなたはなにもかわっていない」というか、恋人を日本においたままでヨーロッパで修行なのですね。ロックも浮かばれません。
何でもできるロボットアームにつけかえてしまうのでは、ピアノを弾く意味がない。自明のことだと思うのだけれど、どうして直前までこのみはそれに気づかないのだろう?

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『ブラック・ジャック21』21-4 北欧の黒い天使

『ブラック・ジャック21』21-4 北欧の黒い天使
原作は「身代わり」
謎を追い、写真を手がかりにクロイツェル博士を訪ねたBJだが……。
原作の肝は、BJを「悪魔」だと信じている少女の言葉が一度も否定されていないことにあると思うのだ。「悪魔なのにどうしてママを助けてくれたの」と少女は問う。なぜ、BJは自分は悪魔ではないと言わないのか?黙ったままでBJは去っていく。なんとなく寂しいエピソードである。
アニメでは筋立てはほぼ同じなのに、雰囲気ひとつでまったく違う話にしてしまいましたね。これはこれで好きですが、BJにはダークな部分もあってよいと思いますよ。

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『ブラック・ジャック21』21-3 悲しみのピノコ

『ブラック・ジャック21』21-3 悲しみのピノコ
原作は「ピノコ再び」
BJがピノコを養女に出そうとするエピソードをシリーズ途中にはさもうとするとこうなるのか。なるほど、これならピノコを養女に出す理由が無理なく説明できる。しかしながら、おそろしきは女の一念でしょうね。ピノコの奥さんとしてのカンのほうが、BJの策を上回っているわけです。まあ、ちょっと閉口したのは、BJが爆発から助かった理由ですね。何もトリトンは生きていたとこんなところで明言することもないでしょう。せっかく気持ちよく忘れていたのに。それ以外は、ピノコの悲愴な感じもあってすばらしかったです。

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『ブラック・ジャック21』21-2 BJ父親との再会

『ブラック・ジャック21』21-2 BJ父親との再会
原作は「えらばれたマスク」
公式ページを見たら、話数がこのあいだまでkarteの連番になっていたのに、21-2とかになっている。karte62は21-1にふり直されていますね。物語のほうは、蓮花の病名を別にしてほぼ原作通り……と思っていたら、最後の最後であっと言わされました。いったい、何をどうしようとしているのでしょう?紅蜥蜴っていったい?そして予告の「あれは事故じゃなかった」とは。原作ではぼかされていた、BJの復讐物語には、あんまりしてほしくないのですが、いかが思われますか?

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『ブラック・ジャック21』karte:62 医師免許の返る日

『ブラック・ジャック21』karte:62 医師免許の返る日
原作は「獅子面病」・「報復」
衝撃の新シリーズとは、BJが過去と対峙するということでしょうか。今回のエピソードでは、「医師免許」に関わるものがセレクトされています。でも、いくら傾向が同じ話といっても、このふたつで1本にしてしまうのは、かなりもったいないと思うのです。とくに、アセチレンランプの警部は一度登場しているのだから、そのあたりと絡めてもう少し掘り下げて欲しかったです。
また、BJが免許を剥奪されたきっかけになった手術の患者の名が「めぐみ」と聞こえたのですが、これは「如月恵」のことでしょうか。過去と対峙するのであれば、まさかあれだけということもないでしょうから、いずれの登場を期待してもよいのでしょうか?
次回は、「BJ 父親との再会」ですが……「えらばれたマスク」という題名は好きなので、変えないでほしかったな、と思います。

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『ブラック・ジャック』 karte:61 二人のピノコ

『ブラック・ジャック』karte:61 二人のピノコ
全集版での題名は「ふたりのピノコ」となってます。もとは「緑柱石」という題名であったらしい。ピンとこない方のためにおせっかい覚悟で申し上げておくと、緑柱石とはベリリウムを含む鉱石のことです。原作では、これはベリリウム中毒の話なわけですね。アニメではゼータ金属という架空のものに置き換えられています。Z合金なら超合金なんですけどね……。
ロミはピノコの顔の造型モデルという設定ですが、原作ではもともと原因不明の肺疾患として医学誌に写真が掲載されていたことになってます。暗い上にも暗い話です。今回のアニメのラスト変更には、そういう意味でほっとしました。フェイントかけておいて、どんでん返しとはにくいです。ロミとピノコが揃ったところをぜひ見てみたいですね。
「次回からは衝撃の新シリーズ」だそうですが、いったい何をやるつもりなんでしょう?次回放送は4/8です。

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『ブラック・ジャック』karte:60 過去ある二人めぐり逢い

『ブラック・ジャック』karte:60 過去ある二人めぐり逢い
原作エピソード名は「再会」
この副題はちょっといただけない。くどすぎるし、<めぐり逢い>と入っているのがNG。<めぐり会い>というタイトルは、やはり如月恵のためにあるものだと思います。
それはともかく、話自体は原作もとても好きなもので、アニメもとても良かったです。記憶喪失テーマの話はせつないですね。BJのこのエピソードを読むと思い出すのが、山本周五郎の「その木戸を通って」という短編です。周五郎のほうも不可思議で、読むたびに奇妙な思いにとらわれますよ。新潮文庫の『おさん』という短篇集に入っていますので、興味のある方はどうぞ。

4101134146おさん
山本 周五郎
新潮社 1970-10

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『ブラック・ジャック』karte:59 ブラッククイーン

『ブラック・ジャック』karte:59 ブラッククイーン
このエピソードは、やっぱりクリスマスにやってほしかった。「ジャックからクイーンへ」とかメッセージカードつきでね。指輪をこのみの忘れ物に設定したことで、BJがこのみにほのかな愛情を持っているという設定も消してしまったのが、惜しい気がする。
それはそうとkarte15:偽りのウェディングに登場した医師は、桑田このみだったのだろうか?べつに時間順にやらないといけないというルールはないから、karrte15がkarte59の後に位置するエピソードだとしてもいいのだけれどね。

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『ブラック・ジャック』karte:58 老人と大木

『ブラック・ジャック』karte:58 老人と大木
原題は「老人と木」
原作にあった公害テーマ的な部分を削除してありますね。その分、木と老人の交流を素直に描いていて、かえってよくなった感じです。久美子たちも違和感なくストーリーに参加していていい感じでした。
幻想的な話には拒否反応を示すのがBJの常ですが、今回の話のラストには信じないといいつつBJの視線がやさしいような気がするのです。
次回は待望の「ブラック・クイーン」ですね。どのような仕上がりになっているのかとても楽しみです。

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『ブラック・ジャック』karte:57 ピノコのお受験日記

『ブラック・ジャック』karte:57 ピノコのお受験日記
原題は「ハッスルピノコ」
受験シーズンもたけなわ、じつにタイムリーな話。
ピノコの戸籍上の年齢設定は1歳、これは原作と同じです。シリーズ内での時間経過はどうなっているのだろうなあ、とちょっと考えてしまいました。1歳ということは、ピノコがBJと暮らし始めてそんなには経過していないということ。ふたりを見ているとそうは思えないのですよ。また、BJの長時間に及ぶオペで助手を務め、数々の試練もくぐりぬけてきたピノコの神経が、いかに特殊な体とはいえ、そんなにヤワとも思えないです。
<ピノ高校>とういネーミングはどうかと思いますが、今回のラストの原作からの変更というか追加は良かったですね。和登の通う高校の校長もいいところあるじゃないかと思ったのだけれど、よく考えれば受け取ったお金からすればそのくらいは当然でしょうかね。

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『ブラック・ジャック』karte:56 縫い目皮膚の提供者

『ブラック・ジャック』karte:56 縫い目皮膚の提供者
原題は「友よいずこ」
どうも中途半端な印象がしました。BJでは重要なエピソードのひとつだと思うので惜しい。
まず、このサブタイトルはちょっと……原題のほうがずっと素敵です。
それと、タカシが黒人と東洋人の混血であることが伏せられているため、なぜ彼が日本を去ったのかが見えにくくなってしまいました。これはアニメの制約で仕方ないといえば仕方ないのかもしれません。
また、もっと重要なのは、タカシを探し出してBJがどうしたかったのかの微妙な表現にあると思うのですよ。「これをとりかえたりすることはその友だちの誠意を裏切ることなんだ」とは原作の台詞ですが、それでもタカシを探すのは単にお礼を言いたかったから、旧友に再会したかったからでしょうか?このあたり、タカシに再会できたアニメ版とそうではない原作では大きく食い違っていると思います。
あと、タカシの「地球を治す医者」としての行為をBJがどのように感じているのか。不発弾という暴力により大事なものを失ったBJがタカシの行為を肯定するとは思えませんが、そのあたりの困惑をもうちょっとアニメでも前面に出して欲しかったと思います。
最後に、余談ですが、「バイキン」によって赤くなった地球を見て、『宇宙戦艦ヤマト』を思い出したですよ。

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『ブラック・ジャック』karte:55 命のプラットホーム

『ブラック・ジャック』karte:55 命のプラットホーム
原題は「ある女の場合」
シルバーランドのサファイア……じゃなかった<銀国駅>の和恵の問題点がどこにあるのかというのが、ちょっと現代的に解釈し直されているように思えました。原作では、一度目にお金に目が眩んで結婚したのは<ブタ>でしたね。二度目は<誠実で正直な人>とは言っていますが、どうも幸せなようには見えません。アニメ版の二度目の結婚はほんとうに幸せそうだし、その死因も自殺ではなくて事故です。つまり、再婚相手が破産後に自殺したのではなく、事故にあって死んだのが原因となって会社がだめになったのですね。この違いは大きいと思います。相手の誠実さのいかんにかかわらず、与えられた幸せは自分のものではない、そう言いたいわけですね。厳しい。ピノコの言う「悲しいことや辛いこと」を自身で乗り越えて掴んだものが幸せなわけです。深いなあ。

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『ブラック・ジャック』karte:54 偽り親子の幸運不運

『ブラック・ジャック』karte:54 偽り親子の幸運不運
原題は「幸運な男」
好きな原作なのでどうなっているのか不安だったのですが、そのままでしたね。良かった。しかも、きっちりストーリーは親子を軸にしていて、BJやメインのキャラクタが無用に話しに入ったりしてなくて、それもほっとしました。生きるとか、死ぬとか、幸運とか、不運とか、それはお金の問題じゃないんですよね。いい話です。
原作には、こういうBJ本人やピノコが中心になってではなくて動いていく話がいくつもありますが、そういうものもこれを機会にどんどんアニメ化していただきたいですね。

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『ブラック・ジャック』karte:53 ロッカーのゆりかご

『ブラック・ジャック』karte:53 ロッカーのゆりかご
原題は「赤ちゃんのバラード」
原作のマギーはロングスカートなのだよね。不良少女の今昔になんだか懐かしい感じ。ぼくの思う不良少女はどちらかといえば原作のイメージに近い。時代を感じると言えば、コインロッカーに赤ん坊を捨てるというのも、時代がかっている。最近はあまりそういう例は聞かないように思います。部屋に置き去りで餓死のほうが多いような気が。そういう意味では現代のほうがより冷徹なのか?
原作でもアニメでも、赤ん坊の本当の母親がどうなったのかに触れてないのが、どうにも居心地悪い。

何だか、村上龍の『コインロッカー・ベイビーズ』を読み返したくなったな。

4061831585コインロッカー・ベイビーズ (上)
村上 龍
講談社 1984-01

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『ブラック・ジャック』karte:52 一瞬の目撃者

『ブラック・ジャック』karte:52 一瞬の目撃者
原題は「目撃者」。ううむ、基本的にはあんまり好きな話じゃない。やはりラストに釈然としない部分が澱のように残ってしまうから。でも、今回は、容疑者のひとりに手塚眞さんご自身が登場されたりで、そういう遊びの部分で救われた感じがしましたね。あの犯人!こういうふうに原作とは違う犯人を設定したのはチーフプロデューサーの諏訪道彦氏だよ、という洒落なのでしょうかね?

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『ブラック・ジャック』karte:51 噂の座頭医師

『ブラック・ジャック』karte:51 噂の座頭医師
原題は「座頭医師」。なんだって「噂の」なんだろう?どうも最近の副題のつけかたがよくわからない。
鍼は万能で手術なんてとんでもないと主張する琵琶丸は、けっきょくのところBJと似た者同士ですよね。BJも自分のメスに信念を持っているはずですから。ちょっと気になったのは、琵琶丸の使う鍼です。あれはいくらなんでも太すぎるのではありませんか?鍼灸医の使う鍼はもっと細いものだと思うのですよ。アニメで琵琶丸が使っているやつは、原作のより更に太いです。あれではまるで、仕掛人藤枝梅安の仕掛針だと思ったのは、きっとぼくだけではないはずです。仕掛けて仕損じなし、ですね。

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『ブラック・ジャック』karte:50 引き裂かれた兄弟

『ブラック・ジャック』karte:50 引き裂かれた兄弟
原題は「おとうと」 (アニメの原題表示は「弟」になっているけれど、ぼくが持っている全集ではひらがな表記)
うーん。「引き裂かれた」というのがどうもしっくりこない。べつに誰かに、あるいは何かに引き裂かれたわけではないでしょうに。お互いの思いはみごとにすれちがっておりますけれど。
さて、原作を読んでの疑問ですが、ふたりきりの兄弟で、兄が英一、弟が英三というのがまずは妙にひっかかるところであります。ほんとうはもともと3人兄弟なんでしょうか?そして英三の息子が英治。これは、発音だけだと英次と同じですね。あと、英一の妻は出てくるけれども子供はいない様子で、英三の息子は出てくるけれど妻は出てこないなど、なんだか居心地の悪い話です。物語の裏側をあれこれ勘繰ってしまいます。<引き裂かれた>というのは、その裏側の事情を暗示しておるのかなあ、などと。いや、妄想ですね。
原作とアニメでは大きくラストが改変してあります。ぼくは原作のほうが好きですね。兄はもともと何もかもを許していたのだと思います。兄ってそういうものだと思うのです。

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『ブラック・ジャック』karte:49 人面瘡の本音

『ブラック・ジャック』karte:49 人面瘡の本音
原題は「人面瘡」
まさか、この話をアニメでやるとは思っていませんでしたよ。正直に言って驚きました。ラストシーンは原作とは大きく異なっているわけですが、アニメのほうが現代的ですね。原作では男の<良心>が男自身を裁いている。つまり自分自身に罰を下したのだと解釈できなくはないのですが、アニメではそこのところを人任せにしていないわけです。ただ、アニメのラストは裁判所シーンなのですが、<人面瘡>が裁判に臨んだからといって、どうなのでしょう?BJの判定通りに解離性人格障害なのだとして、どういうプロセスで裁判がされているのか、疑問なのですよ。

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『ブラック・ジャック』karte:48 コマドリと少年

『ブラック・ジャック』karte:48 コマドリと少年
うーむ。ついに動物が死んでしまう話までほぼ原作通りに。感動的でした。
BJが「これ以上お金はいらない」という珍しい話であるし、恩返し物としても秀逸です。原作のラストシーンは物悲しいのですが、羽の傷が癒えたコマドリがたった一羽でどこかに飛び立っていくアニメのラストシーンには勇気づけられる思いがしますね。

ちなみに、原作でピノコがコマドリの巣を見るために木に登るシーンで「ピノコね イーレス・ハンソンって人が会長の木登り協会の会員なの」という台詞がありますが、76年に発表された『花の木登り協会』(イーデス・ハンソン)のことですね。

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『ブラック・ジャック』karte:47 雪原のヴァイオリン

『ブラック・ジャック』karte:47 雪原のヴァイオリン
原作は「ストラディバリウス」
「自分が生きるためには大事なものはいつも身からはなさぬこと」というのがヴァイオリニストのモロゾフ氏の言葉。手術用具さえあれば、モロゾフ氏の指は助かったのでしょうか?しかし、ラストシーンで子供たちの演奏を見守るモロゾフ氏は、じつにいい表情なのでした。為すべきだと自分が信じたことをを為し、自分の人生に満足できているということなのでしょうね。原作のラストシーンは物悲しいものでしたが、それを見事に昇華させたすばらしいストーリーだと思います。

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『ブラック・ジャック』karte:46 文化祭の用心棒

『ブラック・ジャック』karte:46 文化祭の用心棒
原作は「帰ってきたあいつ」
本間久美子が文化祭の実行委員長ということで、そのあたりで話が進むのかと思っていたら、なぜかジョーズと絡むのは和登さんである。無理に久美子を出すことはなかったんではないのか?ここしばらく原作通りのストーリー展開だったのだが、この話もそうすると命を軽く扱いすぎるということでああいうラストになったのだと思うが、意外にさわやかな感じでよかったと思います。ジョーズが帰ってきたら、和登といいコンビになるのではと思うのですよ。

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『ブラック・ジャック』karte:45 笑い上戸の同級生

『ブラック・ジャック』karte:45 笑い上戸の同級生
原作は「笑い上戸」
BJの回想という形で進む。「間黒男」というBJの本名がアニメとしては初めて明かされる。また、彼と母親を捨てて去っていった父親が後姿とはいえ原作通りにワンカット挿入される。「えらばれたマスク」もやってほしいなあ、と切に思う。
ところで、冒頭でピノコと写楽が、ほんとうに楽しそうに漫画を読んでいたから、そしてそのギャグがゲラの書いていた漫画と同じだったから、ぼくはこの話のラストは変えるのだと思って見ていました。BJを医師にした重要なエピソードのひとつだけれど、このラストシーンは切ないもの。友達っていいものだなあ、と心から思えるけれど、切ないもの。でも、原作通りです。いつもは原作とちがう!と文句をたれているのに、と言われるかもしれませんが、ゲラには生きていてほしかったと思います。それとも、ゲラには生きていて欲しかったという気持ちをBJと共有できるから、やはり原作通りで正解なのでしょうか。切ないなあ。

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『ブラック・ジャック』karte:44 ピノコ誕生

『ブラック・ジャック』karte:44 ピノコ誕生
原作は「畸形嚢腫」
ピノコの誕生はBJの中では重要な部分を占めるエピソードである。「ピノコは先生の奥さん」とか「ピノコは18歳」という発言の真意はこのエピソードのあるなしでは、まったく変わってしまう。でも、午後7時台でよもやこの話をそのままやるとは思ってませんでしたよ。すばらしい。
これで、ピノコの生誕や不安定な身体というハンデを扱ったエピソードも登場してくることになるのだろうかな?ピノコが初めてBJの助手をつとめる「ピノコ再び」、「畸形嚢腫」の後日譚「ピノコ生きてる」と「おとずれた思い出」、他にもいろいろありますね。とりわけ「おとずれた思い出」は味わい深い作品だと思うので、ぜひ映像化してほしいです。

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『ブラック・ジャック』karte:43 ちぢむ!

『ブラック・ジャック』karte:43 ちぢむ!
原作は「ちぢむ!!」
まさか、この話をほぼ原作通りにアニメ版で見ることができるとは思っていなかった。テーマが重過ぎるからである。「神さまとやら!あんたは残酷だぞ。医者は人間の病気をなおして命を助ける!その結果世界じゅうに人間がバクハツ的にふえ食糧危機がきて何億人も飢えて死んでいく。そいつがあなたのおぼしめしなら……医者はなんのためにあるんだ」コメントすることすらできない。このシリーズ中、一二を争う重い発言だからだ。医師という存在のジレンマ。しかし、それでも救い続けるのだ。それが信じた道であるから。
いらぬ心配かもしれないが、海外で放映される時にこのエピソードが、この重さゆえに放映されなかったりすることがないように祈ります。
そして、次回……「karte:44ピノコ誕生」 なんだかシリアスな話が続くが、大丈夫なのかアニメ・シリーズ?大いに期待して待つ!

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『ブラック・ジャック』karte:42 人生の誤診

『ブラック・ジャック』karte:42 人生の誤診
原作は「誤診」
思うのだが、誤りは人生につきものだ。だから、誤って後の対応にその人間の真価を求めることができる。「子曰く、誤って改めざる、是れを過ちと謂う」というところ。この院長の対応に腹立たしい思いをした人が多いであろうが、ではもう一人、伊東医師はどうであるか?はっきりと上司に意見するでもなく、また自らの職責を果たそうともしていない。彼がやったことといえば「他の医師に相談するため」駆け回っていただけだ。すなわち、経験ある医師でありながら自分で判断するのは嫌だというわけだ。そして、今度はBJに対して使って欲しいと言う。どこまでも、あなた任せではないか。すなわち、今回の件は自分の責任もまた大きな部分を占めるということがついにはわからず、他人に判断を任せるという誤りを繰り返しているわけだ。すなわち、これを過ちというのである。
BJの言うところの「だれかに軽蔑されるような医者」の道は厳しいであろう。しかし、この院長のような人間に軽蔑されたからといって、それが何なのか?「来てくれるとは思わなかった」と言いながらも、結婚式に呼んでくれる友人がいるだけでよいではないか。ぼくはそう思うぞ。

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『ブラック・ジャック』karte:41 オペと映画の奇跡

『ブラック・ジャック』karte:41 オペと映画の奇跡
原作は「フィルムは二つあった」
なぜか、映画監督がヒゲオヤジからテンマに変更されている。まあ、アニメでのヒゲオヤジは喫茶店のマスターで準レギュラーなのだから、山手線の哲以外のエピソードでそのまま出すとややこしくなるか。監督役をテンマに変更したので、その息子はアトム似の男の子になってます。明日人(アスト)というらしい。うーむ。
ストーリーとしては、原作ともどもちょっと納得いきません