田中実さんの訃報
田中実さんの訃報にふれる。
田中実さんといえば、『ウロトラマンメビウス』 GUYSのサコミズ シンゴ隊長ではないか……。自殺とのことだが…同い年なのだな、ぼくと。なんといえばいいのか、言葉になりません。今はただ、ご冥福をお祈りしたいと思います。
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田中実さんの訃報にふれる。
田中実さんといえば、『ウロトラマンメビウス』 GUYSのサコミズ シンゴ隊長ではないか……。自殺とのことだが…同い年なのだな、ぼくと。なんといえばいいのか、言葉になりません。今はただ、ご冥福をお祈りしたいと思います。
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』のDVDが中古で出ていたので買いました。しまったなあ。やっぱり映画を観に行くんだった。これ、大画面で観たかった。当時、なんだかバタバタしていて、映画を観にいくどころではなかったのだよね。
メビウス・ダンディー4・平成ウルトラマン3人組という組み合わせが、なかなかに無理矢理な感じなのですが、並行世界の概念を導入することでクリアしています。ウルトラマンのいない世界で夢に挫折したままで生きているダイゴ、アスカ、我夢という設定が泣かせますね。この3人組がS41年の『ウルトラマン』本放送を観ていたという設定には無理があるのですが、まあ細かなことは言いっこなしですよね。ダイゴたちには<現実>なあの世界は、しかしダンディー4にとっては、ある意味で夢のような世界なのでは?アンヌとダンが幸せそうな夫婦であることもそうだし、アキが生きていていることもそうですよね。夕子も月に帰らずにすんだんだ……。派手さでは前作の『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』に一歩譲るのかもしれないけれど、感慨深い作品でした。
それにしても、あの赤い靴の少女はだれだったんでしょう?観てからしばし考えたのですが、あの少女の正体は、もしかすると<幼なごころの君>なのでしょうか?少年の日の夢を忘れないこと、忘れてしまえば世界は崩壊する。これはウルトラ版『はてしない物語』だったのかもしれません。
『ウルトラマンメビウス』第44話 エースの願い
ミライを「化物」呼ばわりしたヒルカワが、この後どういう行動をするのか興味深いところです。「たとえその気持ちが何百回裏切られようと」やさしさを失わないでいるということが、いかに困難なことか。ヒルカワのような人間も、たしかに世の中には多いのでしょう。いや、誰にだってヒルカワのような部分が多かれ少なかれ心にあるのだと思うのですよ。でも、だからこそ、北斗星司は「変わらぬ願い」として、それを願い続けるのでしょう。
北斗星司と南夕子の再会が、とても静かなのに感動しました。ふたりは、別々に暮らしてはいても、やはり共に闘い続けていたのですね。この再会については、もちろん事前に情報として知ってはいたわけですけれど、実際にこうして目にしてみると感激も一入でした。
『ウルトラマンメビウス』第43話 脅威のメビウスキラー
『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』のジングウジ・アヤ登場。なるほど、そういう位置づけの人だったのか。前回のサコミズ隊長エピソードとそういうふうに繋がっているわけだね。
ヤプールは前回やはりメビウスを試していたのですね。メビウスキラーも、エースキラーの時より技術的にずいぶん進歩しているようです。宇宙人たちの作戦は、かつてといつも同工なわけだけれど、さすがはヤプールというか。人間の心の隙を狙うこのやり方、次回予告を見るとかなりやばい雰囲気です。
『ウルトラマンメビウス』第42話 旧友の来訪
なんと。サコミズ隊長ってそういう人だったのか。あの落ち着きは、それだけの経験によって裏付けられたものだったのですね。来訪するのがタケナカさんだということは判っていたわけだけれど、よもやそんな展開になろうとは。そして、ゾフィー!! 前々からゾフィーの人間体はサコミズ隊長であるという説があって、そうならばうれしいという気持ちはもちろん今もあるのだけれど、今回の話を見てどっちでもよくなったな。「彼らの心に応えたい」か。やっぱり、サコミズ隊長は人物だと思うよ。
特撮的にも、サコミズ隊長の回想の中とはいえ宇宙ビートルが出てきたのはうれしかったし、レッドキングの昔を彷彿とさせるおバカな動きもよかった。今回はもう、なんか、いいことばっかりだったな。それにしても、タケナカさんがサコミズ隊長に渡したのはなんだったのでしょう?
『ウルトラマンメビウス』第41話 思い出の先生
「遠くの星から来た男が、愛と勇気を教えてくれる」……彼が行った教育が、現代にまで受け継がれているということに素直に感動しました。昔、リアルタイムで80を見た時には、ウルトラマンが同時に教師であるということに、かなりの違和感を感じたものですが、このたび80の深い考えを聞いて、なるほどと思いましたよ。
「思い出が何もないことが、いちばん人間にとって哀しいことかな」 さすがに、サコミズさんの言葉は深いですな。そもそも、10000年近くの時間を生きているウルトラマンにとって、人間と思い出を共有するって感覚はどういうものなのだろうな、とも思うのです。でも、素直に「生徒たちに教えられた」と言う矢的猛が、とてもいい感じでした。そこには、ほんとうに恩師と生徒の深い信頼関係があるように思うのですね。いい話でした。
『ウルトラマンメビウス』第40話 ひとりの楽園
前回のコミカルさからは一転してシリアスな話でした。特撮的な派手さはあんまりなかったけれど、考えさせられる内容でしたね。たとえば、すべての人間が同じ心になったとして、どうなんでしょう?それはやっぱり孤独なのではないかな、と思うのですよ。だって、心がひとつしかないわけですから。ひとりひとり違った心を持っていて、その違いを認めあうところに人の心の美しさはあるのではなかろうかな、と思います。「さびしいことも、かなしいことも、みんな大切」なのですね。
ちなみに、ソリチュランの人間体を演じたのは、ネクサスでイラストレータ吉良沢を演じられた田中伸彦さんでした。怪しさ満点でしたね。
『ウルトラマンメビウス』第39話 無敵のママ
面白かった!遊び心に溢れていて、すばらしいです。
サユリさんにサーペント星人がとりつくところが、そのまま『帰ってきたウルトラマン』のパロディになっているところも笑えます。でも、こういった話を見ると、ウルトラマンと一体になった主人公たちというのは、稀有な例外なのかもしれんなあ、などとも思ってしまいますね。終盤、どうなるかと思っていたら、ハッピーなエンディングでよかったよかった。でもまあ、宇宙人の置き土産の超能力なんてなくても、母は強しなのでしょう。
子供たちの名前が、フジオ、タカコ、ナスミチ、オウギ、モクヒコ、ツルコなのが、お正月らしくてめでたいですね。でも、漢字で書くとどうなるのだろう(笑)。一富士、二鷹、三茄子は知っていたけれど、四扇、五煙草、六座頭というのは知らなかったなあ。調べてみて判ったわけだけれど、まことに勉強になりました。一般的な三茄子まででいいのではとも思いましたが、これはウルトラ六兄弟にかけているのでしょう。『ウルトラマンタロウ』の「これがウルトラの国だ!」の岩森六兄弟を思い出しましたね。
『ウルトラマンメビウス』第38話 オーシャンの勇魚
マリナに「軽い」と言われながらも、ところどころに先輩の風格がにじみでていて、渋さすら感じさせるイサナがすばらしかったですね。ティガのハヤテとかをちょっと思い出しました。シーウィンガーの戦闘シーンも、新年早々熱いものを感じましたよ。
今回は、イサナとアライソの過去のいきさつを語ることで、今ともにある仲間とは何なのかということを、GUYSのメンバーに再確認させるという、物語そのものも渋さを感じさせる逸品でした。ただ、アライソとの関係を際立たせるためなのでしょうが、イサナの昔の仲間が基地内に他に見当たらないという点については、ちょっと気になりましたよ。イサナの回想シーンにしか出ませんでしたからね。彼らはもう基地内には残っていないのか、それぞれ他のセクションでがんばっているのか?まさに「一期一会」なのだな、と思ってみたり。
「人生は、思っているほど長くはねえんだ」を肝に命じることにいたします。
『ウルトラマンメビウス』第37話 父の背中
サービスエピソードといったところか。メビウスが金に固められてしまったからウルトラの父登場、というかウルトラの父を登場させたいからメビウスを固めてみました、みたいな感じの話のもっていきようかも。あと、「ウルトラの父降臨祭」の中身をもうちょっと濃く描いてくれればよかったかなあ、とかも思う。
まあ、そうはいっても、仕事でコウキのために時間をとることができない父親のエピソードとかは、身につまされるものがあるなあ。子供に立派な背中を見せているとは自分ではどうも言いがたいので、何かと考えてしまったぞ。きっと、この話は子供を持った父親の立場で見るのとそうでないのとでは、けっこう印象が違うのではないだろうかな。
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