『アルジャーノンに花束を』(ダニエル・キイス) 感想
キイスの作品も今では書店に数多く並んでいますが、ほんの10年くらい前まではキイスというとこの作品でしたよね。脳外科手術によって白痴から超天才へと変貌を遂げた主人公チャーリー・ゴードンが、自分の前に手術を受けた白ネズミのアルジャーノンの術後経過を研究していて、その効果が長時間は持続しないと気づくという物語。天才になることで友人と信じていたすべてを自分の世界から無くしてしまう物語。そのせつなさはいつまでも変わることなく、読み返すたびに感動を与えてくれます。チャーリーが到達したやさしい境地に、いったい人間のどれほどの者がたどり着けるというのでしょう。結末の手紙の「ついしん」に秘められた限りないチャーリーの想いにあなたは何を感じるでしょうか?(1997.05.18)
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