『冬のオペラ』(北村薫)感想
一般の調査などは行わずに、ふだんはアルバイトで生計を立てている名探偵という設定。これ自体はけっこう面白いと思うんだけど、収録されているみっつの事件にその名探偵が必要かというとちょっと疑問です。必要ないということを登場人物であるところの巫(かんなぎ)弓彦本人が自覚しているところがなお厄介かも。ミステリとしてはちょっと平凡でしょうか。いや、最初に読んだ<円紫さんとあたし>の印象が強烈だったので、そう感じるのかも。いちばん不満だったのは記録者としての主人公の女の子がこれらの事件から何を得たのかということが明確じゃないことです。(1997/6/15)
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