『長い長い殺人』(宮部みゆき) 感想
連作短編がひとつの長編を構成している。輪舞形式っていうのか。構成も変わっているけど、もっと変わっているのは各短編の語り手がその主人公の財布であるという点。財布の視点から見た殺人事件っていうのはけっこう面白いぞ。長編としてのつながりよりも、むしろ各短編がとても味があってよかった。特にすばらしかったのは「旧友の財布」です。何だかやりきれない気分になってしまいました。で、小説ながら、この犯人は絶対許せんと思ってしまいました。ぼくにしてはめずらしいことですが。この本はぜひに読むべし。(1997/5/25)
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