『神隠し』(藤沢周平) 感想
突然時代ものを読みたくなったのである。で、書店の棚を見渡していたところ目にとまった一冊。「神隠し」というと山岸涼子の短編漫画にそういうのがありましたよね。じつに怖い漫画だったです。まあ、そういうものを期待したわけではないのですが、ミステリ色が多少は濃いかなと思って購入いたしました。で、どうだったかというと、きっとぼくはこれらの短編に描かれる人生の悲哀に納得できるようになるには少々若すぎるのかもしれない、と思いました。どうにもやりきれないようなラストが目立つのですよ。「小鶴」という短編がいちばん気に入ったのですけど、これも何だか暗い結末ですよね。同じような展開の山本周五郎の「あの木戸を通って」(という題だったと思う)なんかの方が救いがあって納得できるです、例えそれが現実的ではなくても。ぼくはまだまだアオイのでしょうか?もう少し時間をおいてから再読してみようかと思います。(1997/6/22)
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