『ロボットの夜 異形コレクション』 (井上雅彦編) 感想
さすがに、テーマがテーマだとSFっぽくなってうれしいですね。
「自立する者たち」(斎藤肇)に出てくるニニンバオというのはネーミングセンスがよいですねえ。そういえば、腕のよい職人さんの手の動きをロボットアームにシュミレートさせて品質向上を目指すというのは、実際にありましたね。
「保が還ってきた」(菊地秀行)往々にして、ロボットは過去の人間の似姿です。だがしかし、何のために……と考えると、狂気の一歩手前まで至ったことになるのでしょう。
「サバントとボク」(眉村卓)立場の逆転というサブテーマもロボットを語る上で欠かせませんね。哀切にして秀逸。古き良きSFです。
「LE389の任務」(岡本賢一)ハードなSF短編。すばらしい。ロボットとの心の交流ってのはよい。しかも、この場合は敵味方にはじまるわけですし。
「錠前屋」(高野史緒)こういうのは、どういえばよいのだろう。なるほど錠前屋ね。うーむ。
もう少し、人形というかオートマータっぽい話が多いほうがこのコレクションとしてはふさわしいような気もいたしました。(2000.11.20)
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