« 『幻の声 髪結い伊三次捕物余話』 (宇江佐真理) 感想 | トップページ | 『悪党』 (ロバート・B・パーカー) 感想 »

2008年11月30日 (日)

『ライオンハート』 (恩田陸) 感想

作者本人があとがきで「SFメロドラマ」と書いている。うれしいねえ。これでもミステリに分類されていたらぼくは怒るよ(笑)。時間SFとしての出来はSF読みにしてみるといまひとつひねりが欲しいような気もしますが……。テイストとしては梶尾真治を読んでいるような気になりました。各編の題名は絵画に由来しているのですね。なるほど、絵画というのは時を生きたままに留めておく良質な方法ですからね。
「エアハート嬢の到着」不可思議な心踊る幕開け。ヒロインがいきなり……なのもさすがに時間テーマというべきか?
「春」これがいちばん時間SFしているか?美しいなんとも切ない話。人生のうち一瞬だけ出会うために生きている男女という設定はすばらしい。
「記憶」時を超える物語を収斂させるには偶然を装うしかないか?いや、ほんとうに<今>運命とやらをふたりは手に入れることができたのか?(2001.01.14)

|

« 『幻の声 髪結い伊三次捕物余話』 (宇江佐真理) 感想 | トップページ | 『悪党』 (ロバート・B・パーカー) 感想 »

2000年12月の読書感想」カテゴリの記事

恩田陸」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5613/43274441

この記事へのトラックバック一覧です: 『ライオンハート』 (恩田陸) 感想:

« 『幻の声 髪結い伊三次捕物余話』 (宇江佐真理) 感想 | トップページ | 『悪党』 (ロバート・B・パーカー) 感想 »