『彼のこと』 (藤堂志津子) 感想
失踪したひとりの男性を、彼に関わったさまざまの女性がインタビューに答える形で回想していくという小説。同じ男性のことを語っているはずなのに、知り合った時期やその深さによってその評価が二転三転するのが興味深い。登場する女性は12名。なるほど、女性というのはこのように男性を見ているものなのですね。彼がどうして失踪したのか、ぼくにはどうにも納得できなかった。うーむ、少し違うな。彼が失踪した理由が納得できるような気がすることに納得がいかないのか。どうも言葉ではよく説明できないことというのもあるようだ。これもちょっと不可思議な小説ですね。(2007.2.15)
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)



最近のコメント